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No. 26号 2026年7月1日
Facial Fat Grafting

顔の脂肪移植が難しいケース、
施術前に必ず知っておきたいこと

脂肪移植は、どなたにも同じ結果を保証できる施術ではありません。解剖学的な条件、肌の状態、過去の施術歴——この3つが結果を大きく左右するんですよ。パミ脂肪移植の基準で、どのようなケースに慎重になるべきかを、率直にお伝えします。

脂肪移植は、思っているより繊細な施術です

顔の脂肪移植が難しいケース — PAMI脂肪移植の施術前に必ず確認すべきこと

顔の脂肪移植は「自然なボリューム回復」というイメージから、比較的安全で手軽な施術として捉えられる傾向があります。しかし実際には、採取・処理・注入のすべての工程で細やかな判断が求められ、患者様それぞれの状態によって結果にかなりのばらつきが生じることがあります。

特にセロン皮膚科で行うPAMI脂肪移植は、脂肪細胞の生存率を最大限に高めるよう処理された脂肪を使用しています。その分、処理方法が精緻であるため、移植環境が整っていない場合には、期待していた定着率を達成するのが難しくなることもあります。

そこで今回は、脂肪移植をご検討中の方にカウンセリング前にぜひ知っておいていただきたいこと、つまり「どのようなケースで脂肪移植が難しくなるのか、あるいは慎重に検討すべきなのか」についてお伝えします。絶対に受けられないという話ではなく、どのような条件が結果に影響するのかをあらかじめ理解しておくことで、カウンセリングの質がぐっと高まりますよ。

脂肪移植の結果に影響を与える主な条件

脂肪移植が難しいケースは、大きく3つのカテゴリーに分けられます — 移植材料(脂肪)の問題、移植スペース(受容組織)の問題、そして全身状態の問題です。

移植材料 — 採取できる脂肪の量と質

脂肪移植では、患者様ご自身の脂肪を採取して使用します。体脂肪がごくわずかな場合や、すでに繰り返しの脂肪吸引により採取部位が不足している場合は、十分な量を確保できないことがあります。

移植スペース — 受容組織の状態

脂肪細胞が生着するためには、周囲の組織から酸素と栄養を受け取る必要があります。繰り返しの施術や以前のフィラーの残存、瘢痕組織、過去に過剰な脂肪移植を受けた経歴がある場合は、血管の再生が難しくなり、生着率が低下することがあります。

全身状態 — 生着に影響する内科的要因

喫煙・糖尿病・血行障害・免疫抑制剤の服用といった全身状態は、脂肪細胞の生存率に直接影響を及ぼします。特に喫煙は微細血管の再生を妨げるため、生着にとって非常に不利な条件となります。

特に慎重なアプローチが必要な具体的なケース

以下のケースは脂肪移植そのものができないわけではありませんが、担当医師がカウンセリング時に必ず丁寧に評価すべき状況です。

01

フィラー施術の経歴が多い場合

ヒアルロン酸フィラーが完全に分解されずに残存していたり、永久フィラー系のものが一部の部位に残っている場合は、脂肪移植の注入スペース自体が制限されることがあります。また、フィラーと移植脂肪が混在すると、ボリュームの予測が難しくなり、意図しない過剰なボリュームや左右差が生じる可能性があります。事前に残存フィラーの評価が必要になるケースもあります。

02

皮膚が非常に薄い、または弾力が著しく低下している場合

皮膚の厚みがかなり薄くなっている場合、脂肪注入後に表面の凹凸が外側に現れてしまうリスクがあります。特に目の下のクマの部位や上まぶたなど皮膚が薄い箇所は、経験豊富な医師が慎重に判断する必要があります。弾力が十分でない場合、移植後にかえって皮膚がたるんで見える結果につながることもあります。

03

すでに複数回の脂肪移植を受けている場合

同一部位に繰り返し脂肪移植を行った場合、受容組織内で線維化が進行し、血管の再生が難しい環境になることがあります。「吸収された脂肪の分だけ補えばいい」とお考えの方もいらっしゃいますが、受容スペースの状態が初回とは異なるため、結果の予測がより難しくなります。

04

以前に過剰注入による副作用が生じたことがある場合

過去の脂肪移植で過剰注入による嚢胞・石灰化・硬結などの副作用が起きたことがある場合、まず該当部位の組織の状態を評価する必要があります。この場合、再移植の前に副作用の解消を先に行う必要があることもあり、状況によっては施術が難しいと判断されることもあります。

05

極端に痩せた体型、または体脂肪が非常に少ない場合

脂肪移植に使用する脂肪は、患者様ご自身のお腹・太もも・脇腹などから採取します。体脂肪が非常に少ない場合、十分な量の脂肪を確保することが難しく、採取自体にも限界が生じることがあります。FAMI法の場合は処理の過程で一部ロスが生じるため、採取量が十分でないと実際の注入量を確保できないことがあります。

06

喫煙中、または施術前後に禁煙の予定がない場合

喫煙は毛細血管への酸素供給を妨げ、脂肪細胞が周囲の組織に定着するプロセスを抑制します。生着率に直接影響するため、施術前は少なくとも2〜4週間、施術後も一定期間の禁煙が推奨されます。禁煙のご予定がない方は、結果に対する期待値を調整していただく必要があります。

PAMI脂肪移植がデリケートな理由 — 高い基準があるからこそ、前提条件も大切です

セロン皮膚科で行うPAMI脂肪移植は、遠心分離ではなく独自の細胞に優しい処理プロセスによって脂肪細胞の生存率を高める方法です。処理そのものが繊細であるため、移植環境が最適化されているときに最も良い結果が期待できます。

裏を返せば、受容組織がすでに大きくダメージを受けていたり、定着に不利な全身的なコンディションがある場合は、処理方法がどれだけ優れていても、その利点が十分に発揮されにくいということでもあります。

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脂肪移植の結果は、医師の技術だけで決まるものではありません。患者様の組織の状態や生活習慣が、定着率の半分以上を左右するんです。だからこそ、カウンセリングの段階での率直な評価がもっとも大切だと考えています。

セロン皮膚科 カン・スンフン 代表院長

これが、セロン皮膚科での脂肪移植カウンセリングにおいて、単に「希望する部位と量」だけをお伺いするのではなく、現在の組織の状態や過去の施術歴、生活習慣全般をあわせて確認する理由です。難しいと判断されるケースでは、代替アプローチをご提案することが、長期的により良い結果につながると考えているからです。

脂肪移植が難しいと判断されたとき、どんな選択肢がありますか

カウンセリングで脂肪移植が難しいと判断された場合でも、それは「何もできない」という意味ではありません。目的や状態に応じて、さまざまな代替アプローチがございます。

脂肪移植の代わりに検討できる方法

ヒアルロン酸フィラー — 少量のボリューム補正が可能で、効果をすぐに確認できます
スレッドリフティング — 弾力の低下が主な原因の場合、リフティングを優先するアプローチ
エクソソーム・リジュラン — 組織の再生環境を整えた後、脂肪移植を改めて検討
HIFU・SELAVEリフティング — 組織本来の弾力回復を促すアプローチ

脂肪移植の前に先行ケアが必要なケース

残存フィラーを酵素分解処理した後に再評価
過剰注入による副作用(嚢胞・硬結)を解消してから再移植
再生治療で組織環境を改善した後、施術について改めてご相談
禁煙・生活習慣の改善後に再カウンセリング

セロン皮膚科のアプローチ

セロン皮膚科は厚生労働省に相当する保健福祉部が指定する先端再生医療指定病院として、「脂肪移植が難しい」という結論で終わりにはしません。現在の組織状態を改善し、移植に適した環境を整える再生医療的アプローチ――エクソソーム・リジュラン・PRPなどの再生治療――を先行した上で、脂肪移植を改めて検討する段階的なプランをご提案することもございます。目的は脂肪移植そのものではなく、「より良い結果」を得ることだからです。

脂肪移植のご相談前にセルフチェックしておくと便利なこと

以下の項目を事前に整理してからご来院いただくと、医師がより正確な評価を行うことができます。

過去の施術歴
フィラー・脂肪移植を含め、どの部位にどれくらい受けたか、時期と回数
体型について
お腹・太もも・脇腹の脂肪の分布感 — 採取可能な部位の把握に必要な情報です
生活習慣
喫煙の有無、服用中のお薬(特に血液凝固に関わるもの)、慢性疾患の有無
ご希望の変化
ボリュームの回復なのか、輪郭の修正なのか、リフティング効果を期待しているのか、具体的にお聞かせください

よくあるご質問

脂肪移植をご検討中の方が、カウンセリング前に最も気になるポイントをまとめました。

Q これまでフィラーをたくさん打ってきたのですが、脂肪移植は受けられますか?

フィラーの施術歴があるからといって、必ずしも脂肪移植が受けられないわけではありません。ただし、ヒアルロン酸フィラーが残存している場合は、溶解酵素注射(ヒアルロニダーゼ)で溶かしたうえで安定化期間を経て再評価するのが安全です。永久フィラー系の製剤については、位置や量によって施術の可否が変わる場合がありますので、必ずカウンセリング時にお伝えいただく必要があります。

Q かなり痩せ型なのですが、顔への脂肪移植は可能ですか?

体脂肪が少ない場合でも、適切な量が採取できるかどうかは直接診察を通じて判断する必要があります。FAMI法による処理方式では、採取した脂肪の一部を加工に使用するため、採取できる総量が十分でないと注入に必要な量を確保できません。場合によっては、フィラーなど他の方法がより現実的な選択肢となることもあります。

Q 以前に脂肪移植を受けたのですが、かなり吸収されてしまいました。リタッチすれば今度はうまく定着しますか?

リタッチ(再施術)の脂肪移植は、初回に比べて定着率の予測が難しい傾向があります。以前の施術による組織変化・線維化・受け入れスペースの減少などが影響するためです。前回うまく定着しなかった原因をまず把握し、それに合った方針を立てることが大切です。カウンセリングの際は、以前の施術歴と経過をできるだけ詳しくお聞かせください。

Q 喫煙者なのですが、脂肪移植を受けると本当に定着しにくくなりますか?

喫煙は脂肪移植の定着に最も悪影響を与える要因の一つとされています。タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素が微細血管を収縮させ、酸素供給を低下させるためです。施術前に最低2〜4週間、施術後も一定期間の禁煙をお勧めする理由がここにあります。禁煙せずに施術を行った場合、同じ処置でも結果に大きなばらつきが生じる可能性があります。

Q 脂肪移植が難しいと言われた場合、他の方法で似たような効果を得ることはできますか?

目標とする変化の種類によって異なります。ボリューム回復が目的であればヒアルロン酸フィラーが現実的な選択肢になりますし、たるみ改善が主なご希望であればスレッドリフティングやHIFU・SELAVEなどのリフティング施術がより適している場合があります。また、エクソソームやリジュランなどの再生治療で組織環境を整えたうえで脂肪移植を改めてご検討いただく段階的なアプローチもございます。どの方法が最も適しているかは、カウンセリングで一緒に決めていきましょう。

セロン皮膚科 診療スペースの写真
落ち着いたカウンセリング空間で、お一人おひとりの顔の構造と回復の方向性をていねいに確認します。
Cellon Clinic — Cheongdam

脂肪移植が可能かどうか、まずご確認いたします

セロン皮膚科の強承勲代表院長が、現在の組織の状態とこれまでの施術歴をもとに
最適な方針を丁寧にご案内いたします。

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