顔の脂肪移植、
本当に効果が出やすい部位と
難しい部位は、それぞれ違うのでしょうか?
同じ施術でも、どの部位に行うかによって結果が変わります。
FAMI法が顔の各部位の解剖学的特性をどのように読み解き、アプローチしているかについてお話しします。
顔の脂肪移植をご検討の方から最もよくいただく質問のひとつです。「気になっているこの部位に、脂肪移植は効果がありますか?」結論からお伝えすると、部位ごとに難易度とアプローチの戦略が異なります。これは施術者の経験の差だけではなく、顔の各部位がもつ解剖学的構造の違いに起因するものです。
脂肪移植は、単に脂肪を補充するだけの施術ではありません。移植された脂肪細胞が生き残るためには、周囲の組織から血液の供給を受けられる環境が必要です。これを「生着」と呼びますが、生着が起こりやすい環境を持つ部位と、構造上難しい部位とがあります。FAMI(Facial Autologous Microinjection)法は、この生着環境の違いを解剖学的に分析し、各部位に適した層と方法で精密に移植する技術です。
脂肪移植の結果を左右する解剖学的条件

どの部位に脂肪を移植すれば良い結果が得られるのか、またどの部位が難しいのかを理解するには、まず三つの解剖学的条件を押さえておく必要があります。
生着しやすい条件
- 血管網が豊富な骨膜層・筋肉深部層
- 表情筋の動きが少なく、移植した脂肪が安定しやすい部位
- 皮膚層が厚く、移植後の表面の凹凸が目立ちにくい構造
- 脂肪を分散して移植できるほど受容スペースが広い領域
- ボリューム不足が中程度で、移植した脂肪に過度な圧迫がかからない状態
生着が難しい条件
- 皮膚が薄く、移植後の表面の凹凸が出やすい部位
- 話す・食べる・笑うといった動作で絶えず動き続ける高活動性の部位
- 過去の施術などで組織が線維化している場合
- 血管密度が低い、または皮下スペースが狭い部位
- ボリューム不足が著しく、移植した脂肪が虚血性の圧迫を受けやすい環境
FAMI(ファミ)法では、こうした条件を部位ごとに分析し、それぞれの条件に応じて移植する層と移植量を設計します。とりわけ骨膜層(骨膜と筋肉の間にある深い層)への脂肪移植がFAMIの中核をなしており、この層は血管供給が豊富で、移植した脂肪が安定して定着しやすいのが特徴です。
FAMI法 — 骨膜層が中心となる理由
FAMI法は、細いカニューレを使って顔の深い層、特に骨膜層へ微細分散移植を行うのが特徴ですよ。従来の脂肪移植が主に皮下脂肪層へ移植するのと、最も大きく異なる点がここにあります。
FAMI脂肪移植 — 骨膜層を基盤とした4段階デザイン
骨膜層は骨を包む血管網が豊富で、移植された脂肪細胞が十分な栄養を受け取るのに適した環境が整っています。まるで種を痩せた土壌ではなく肥沃な土壌に植えるようなもので、これがFAMI脂肪移植の生着安定性が従来の方式より高く評価される解剖学的な根拠です。
PAMIが特に効果的な部位
骨膜層へのアプローチが可能で、ボリューム回復時に自然な輪郭改善効果が際立つ部位をご紹介します。
こめかみのボリューム回復
加齢とともに最も早くはっきりとくぼみが現れる部位です。頭蓋骨側面の骨膜層へアプローチできるため、PAMI法の利点が十分に発揮され、顔側面の輪郭回復に大きく貢献します。
中顔面のボリュームアップ
頬骨下のふっくら感が失われると、ほうれい線が深く見えて疲れた印象になりやすい部位です。骨膜層と中間層への分散移植で、自然なボリュームを取り戻すことができます。
おでこのボリューム・形状改善
丸みのあるおでこのラインを整えたいときや、側面のくぼみを補いたいときに効果的な部位です。皮膚層が比較的厚く、筋肉の動きもシンプルなため、脂肪の生着環境に優れています。
頬骨周辺の自然なボリューム補填
頬骨の前方や下方がくぼんで頬骨だけが突出して見える場合、脂肪移植でバランスの取れた形に整えることができます。骨格周辺であるため、骨膜層へのアプローチも正確に行えます。
ほうれい線へのボリュームアプローチ
中顔面のボリューム不足を補うことで、ほうれい線の深さが軽減される効果が期待できます。フィラーと比べてより自然なボリューム改善が可能な方法です。
あごラインのボリューム補正
あご前部のくぼみや左右非対称に、少量の脂肪移植が効果的な場合があります。インプラントを使わずに自然な形状補正を希望される患者様にとって、有力な選択肢となります。
期待値の調整が必要な部位 — 正直にお伝えします
パミ技法を用いるとはいえ、すべての部位で同じレベルの結果を期待するのは難しく、以下の部位についてはより慎重なアプローチと十分な事前カウンセリングが必要です。
目の下は皮膚が非常に薄く、組織層が複雑に絡み合っています。移植後に表面の凹凸が現れるリスクが他の部位より高めです。少量の精密移植でアプローチすることもありますが、個々の状態によってはヒアルロン酸フィラーや再生施術との併用がより適している場合もあります。必ず丁寧なカウンセリングを事前に行うことが大切です。
話す・食べる・笑うといった動作で常に動き続ける高活動エリアです。移植した脂肪がこの動きに継続的にさらされると、安定した定着が難しく吸収率も高まる可能性があります。リジュランやレーザーなどの再生施術のほうが効果的なケースが多いですよ。
皮膚のハリが大きく低下している場合、脂肪移植だけでたるみを解決するのは難しいです。むしろボリュームを加えることでたるみが強調されてしまうこともあります。スレッドリフティングや集束超音波(HIFU)など、皮膚弾力を回復させる施術との組み合わせ設計が必要になります。
鼻の横やほうれい線の深いシワに直接脂肪を注入することはお勧めしていません。血管が密集した危険ゾーンが存在し、過剰な移植では表面に浮き出たり合併症のリスクも生じます。中顔面全体のボリューム回復という戦略で間接的にアプローチするほうが、安全で自然な仕上がりになりますよ。
脂肪移植で大切なのは「どこにどれだけ入れるか」よりも「どの層に、どのような方法で入れるか」なんです。パミ技法が部位ごとの解剖学を綿密に読み解いて設計する理由が、まさにここにあります。
セルオンクリニック カン・スンフン 代表院長セルオンクリニックのPAMI脂肪移植アプローチ
セルオンクリニックは、保健福祉部指定の清潭先端再生医療指定病院として、幹細胞脂肪移植とアンチエイジング融合診療を専門としているクリニックです。PAMI脂肪移植はカン・スンフン代表院長が直接診察・施術を担当し、カウンセリングの段階でお顔全体のボリューム分布を分析しながら、どの部位のどの層へ移植するか、またどの部位は再生医療施術との組み合わせがより適切かを丁寧に設計していきます。
セルオンクリニックではエクソソームやリジュランといった再生医療ベースの施術ラインナップも取り揃えており、脂肪移植だけでは対応が難しい部位にも最適な組み合わせをご提案することが可能です。脂肪移植後の回復をサポートする再生医療プロトコルも併せてご提供しています。
多層移植ステップ
施術部位の組み合わせ
直接診察・施術
よくあるご質問
顔の脂肪移植、部位別カウンセリングについて気になりますか?
カン・スンフン院長が顔のボリューム分布を直接分析し、
FAMI(パミ)施術の適用部位と戦略を1対1でご案内します。
清潭 先端再生医療指定病院 · セルオンクリニック

