脂肪移植、結果に差が出るのは
いったいどこからなのでしょう
自家脂肪移植は、単純にボリュームを補うだけの施術ではないんですよ。生きた細胞を移植するプロセスだからこそ、採取方法から処理技術、移植する層、回復期のケアに至るまで、すべての段階が最終的な仕上がりに影響を与えます。生着のサイエンスを理解すれば、なぜ同じ施術でも結果に差が出るのかが、おのずと見えてくるはずです。
脂肪移植は「生きた組織」を移植する施術なんです

お顔のボリュームを補う方法として、ヒアルロン酸フィラーと自家脂肪移植を一緒に思い浮かべる方が多いですよね。どちらの施術もくぼんだ部位を補うという点では似て見えますが、根本的なメカニズムはまったく異なります。
ヒアルロン酸フィラーは、時間の経過とともに体内でゆっくりと分解される人工の充填剤です。効果の持続期間があり、分解後は元の状態に戻っていきます。一方、自家脂肪移植は患者様ご自身のお体から採取した脂肪組織を、ご希望の部位に移植する施術です。移植された細胞が新たに血管を形成し、周囲の組織と統合されることで、長期的に維持されるボリュームが生まれます。
まさにこのプロセスが施術の中心を支えています。移植された脂肪細胞が血液の供給を受け始めることを、血管新生(angiogenesis)と呼びます。十分な血管新生が起きた細胞は生き残り「生着」に成功しますが、そうでない細胞はゆっくりと吸収されるか壊死してしまいます。生着率とは結局のところ、移植された脂肪細胞のうち、どれだけ多くが血管とつながって生き残れたかということなんですよ。
この生物学的なプロセスは、施術のあらゆる段階で影響を受けます。どのような方法で採取したか、どのように処理したか、どの組織層にどのような方法で移植したか、そして施術後の回復環境がどうであるか——これらすべてが細胞の生存に影響を与えるんですよ。
定着率を左右する3つのステップ — 採取・処理・注入
自家脂肪移植のプロセスは、大きく3つのステップに分かれています。採取(harvesting)・処理(processing)・注入(injection)です。各ステップで細胞がどれだけ良い状態で保たれるかが、最終的な定着率を決定づけますよ。一つのステップでも脂肪細胞にダメージが加わると、その影響はそれ以降の全工程に及んでしまうんですね。
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採取 — 細胞膜を守ることから始まります
お腹・太もも・脇腹などのドナー部位から脂肪を採取する際、吸引圧が強すぎると脂肪細胞膜が物理的にダメージを受けてしまいます。細胞膜が破壊された脂肪細胞は、移植後に血管を形成できずそのまま吸収されてしまうんですね。低圧でやさしく吸引する方式と、適切な太さのカニューレ(cannula)の選択が、細胞生存率を左右する最初の変数です。採取のスピード・角度・動作の繊細さまで、すべてここに含まれますよ。
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処理 — 生存細胞の割合を高める精製プロセス
採取した脂肪には、生きた脂肪細胞のほかに血液・油分・水分・壊死した細胞の残骸・結合組織などが混在しています。これを遠心分離(centrifugation)または洗浄(washing)によって精製するのが処理ステップですよ。処理後に残った脂肪の中で生存細胞の割合が高いほど、移植後の定着率も上がります。遠心分離の速度・時間、処理後の暴露時間の管理まで、きめ細やかに行う必要があります。
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注入 — 分散注入が定着の鍵を握ります
精製した脂肪を注入する際、一か所に集中させすぎると血液供給が追いつかなくなります。注入した塊の中心部の細胞が血管とつながる前に、酸素と栄養が遮断されて壊死してしまうことがあるんですね。これを防ぐために、微量ずつ複数の層に・複数の方向へ均一に分散して注入することが重要です。各細胞が近くの毛細血管とつながれるよう、十分なスペースと血液供給環境を整えることが専門家の役割ですよ。
「脂肪移植の結果は、注入の瞬間と同じくらい、採取・処理の過程で細胞がどれだけ生き残れるかにかかっています。できるだけ多くの生存細胞を保ちながら移植すること、それが定着率の土台となるのです。」
— セルオンクリニック カン・スンフン 院長
パミ(FAMI)脂肪移植が一般的な脂肪移植と異なる理由
パミ(FAMI、Fat Autograft Muscle Injection)は、一般的な皮下脂肪層への移植とは異なり、筋肉層に脂肪を注入する施術方法です。移植する層の違いがなぜ重要なのか、生着メカニズムの観点からご説明します。
筋肉組織は皮下脂肪層に比べ、血管が非常に密に分布しています。移植された脂肪細胞にとっては、血液供給が速やかに行われる環境に置かれることになります。初期の血管新生が早いほど、細胞が壊死する前に栄養供給がつながる可能性が高くなりますよ。
一般的な自家脂肪移植
皮下層移植方式
- 皮下脂肪層に直接移植
- 血管分布が比較的少ない
- 一定量の吸収・減少が予想される
- 広範囲のボリューム補充に適している
- 解剖学的な精度の要求が低い
パミ(FAMI)脂肪移植
筋肉層移植方式
- 血管が豊富な筋肉層に移植
- 初期の血液供給環境が有利
- 自然な3D立体ボリューム
- 顔の解剖学的理解が必須
- 精密な経験と技術が必要
ただし、パミは顔の筋肉の位置や血管・神経の走行経路を正確に把握した上で施術する必要があります。解剖学的な熟練度なしに行えば、かえって危険を伴う可能性があるため、豊富な臨床経験に裏付けられてこそ安全に適用できる施術です。どの部位にパミ方式を用い、どの部位に皮下層移植を組み合わせるかを判断すること自体、高度な専門的知識が求められる領域です。
セルオンクリニックでは、顔全体の構造的な特性と患者様の組織状態を総合的に考慮した上で、部位ごとに最適な移植層を決定しています。パミと皮下層移植を部位に応じて柔軟に組み合わせることが、自然な仕上がりを実現するための重要なアプローチです。
脂肪の中に宿る幹細胞 — 再生医療の視点から見ると、また違って見えてきます
自家脂肪移植が単なる充填材としての役割を超え、肌のキメや弾力にもよい変化をもたらすと言われる理由があります。脂肪組織の中には、脂肪由来幹細胞(ADSC:Adipose-Derived Stem Cell)が豊富に含まれているからです。
血管新生の促進
ADSCは血管内皮増殖因子(VEGF)などを分泌し、移植部位における新たな血管の形成を促します。血管が早く形成されるほど、脂肪細胞の生着率が高まると考えられています。
炎症反応の調節
移植初期に生じる炎症反応を和らげる役割を担います。過度な炎症は細胞の生存を妨げる可能性がありますが、ADSCの抗炎症作用がそれを抑制してくれます。
組織再生効果
脂肪移植後に肌トーンやキメに変化が現れるのは、ADSCによる再生促進作用と関係しています。ボリューム以上の効果が期待できる理由です。
セルオンクリニックは、保健福祉部指定の清潭先端再生医療指定病院として、脂肪移植を単なるボリューム施術としてではなく、再生医療の延長線上として捉えてアプローチしています。脂肪組織内の幹細胞成分を最大限に保ちながら移植するプロセス、そして必要に応じてエクソソーム・リジュランなどの再生医療ベースの施術と組み合わせることが、セルオンの統合的なアプローチです。
幹細胞脂肪移植は、脂肪由来幹細胞をより積極的に活用する形でアンチエイジングにアプローチする選択肢のひとつです。ただし、すべての患者様に一律に適用されるわけではなく、現在の肌の状態や希望される結果、採取部位の脂肪量などを総合的に評価したうえで、適応の可否を判断いたします。
施術前後のケア — 患者様も生着率に影響を与えることができます
脂肪移植の結果は、施術者の技術だけで完成するものではありません。患者様のコンディションや施術前後の生活習慣も、細胞が生存できる環境に実質的な影響を与えます。あらかじめ知って準備するか否かで、結果に明らかな差が生まれることがあります。
施術前のケア
禁煙 — 少なくとも2週間前から
喫煙は血管を収縮させ、血流を低下させるため、移植後の血管新生のプロセスに悪影響を及ぼす可能性があります。施術前の禁煙は、生着しやすい環境を整えるうえで有効です。
施術前のケア
血行に影響する薬のご注意
アスピリン・イブプロフェンなど血液凝固に影響する薬や健康補助食品は、施術前の一定期間、服用を中止していただく必要がある場合があります。現在お飲みの薬がある場合は、カウンセリング時に必ずお知らせください。
施術後のケア
移植部位への圧迫を避けてください
移植された脂肪細胞が血管とつながる前の初期回復期に圧迫が加わると、細胞が損傷する可能性があります。うつ伏せ寝や直接マッサージなどは、医療スタッフの指示に従って調整してください。
施術後のケア
回復期間中は十分な水分・栄養補給を
移植された細胞が安定して定着するまでには、2〜4週間ほどかかります。この期間中は、十分な水分補給とバランスの良い栄養摂取が、回復に適した環境を保つうえで役立ちます。
回復期間について現実的に理解しておくことも大切です。施術直後は移植した脂肪とむくみが重なり、ボリュームが多すぎると感じたり、逆に数日後に急に萎んだように見える時期があることがあります。これは自然な回復の過程です。最終的な仕上がりは、むくみが完全に落ち着き、移植した脂肪が安定する4〜8週間後に確認するのが正しいタイミングです。途中の経過だけで結果を判断して不安にならなくて大丈夫ですよ、ということをあらかじめ知っておくと、ずっと安心して回復期間を過ごすことができます。
「脂肪移植の結果は『施術当日』ではなく、その後4〜8週間の回復過程を経て完成されます。初期のむくみが完全に引いた後のお顔が、本当の仕上がりです。そのプロセスをご理解いただき、一緒に見守っていくことが私たちの役割です。」
— セルオンクリニック カン・スンフン 代表院長
よくあるご質問
Q. 脂肪移植後の腫れはどのくらい続きますか?
個人差はありますが、一般的に目立つ腫れの大部分は1〜2週間以内にかなり引いてきます。ただし、微細な腫れと組織の安定化には4〜8週間ほどかかるため、最終的な仕上がりを確認するのはその後がベストです。施術直後はボリュームが出すぎて見えたり、左右差を感じることもありますが、ほとんどの場合は回復の過程で自然に落ち着いてきますよ。
Q. 生着率が低い場合、追加移植が必要になりますか?
移植した脂肪の一部が吸収されるのは、医学的に想定内の現象です。これを考慮したうえで、最初から適切な量を計画することが専門医の役割です。結果によっては追加移植が必要になる患者様もいらっしゃいますが、その判断はカウンセリングを通じて行います。初回施術の結果が十分に安定してから判断するのが基本的な方針です。
Q. FAMI(ファミ)法の脂肪移植は、すべての方に適していますか?
FAMI法は、顔の解剖学的構造に対する精密な理解と豊富な経験が求められる技術です。すべての部位に一律に適用するわけではなく、顔の骨格・脂肪量・ご希望の仕上がりを総合的に考慮して、部位ごとの移植方法を決定します。FAMI法と皮下層移植を組み合わせるケースも多くあります。適応かどうかは、十分なカウンセリングを通じて判断いたします。
Q. 脂肪移植とフィラー、どのような基準で選べばよいですか?
すぐに結果を出したい、ダウンタイムをなるべく短くしたいという方にはフィラーが適しているかもしれません。自然で長期的なボリューム維持を希望される方、異物反応が心配な方、再生医療の効果も求めたい方には脂肪移植をご検討いただけます。脂肪移植は採取部位に十分な脂肪があることが前提となり、回復期間も必要です。両方を組み合わせたり、段階的に進めるケースもあります。
Q. セルオンクリニックの脂肪移植は、他院とどう違いますか?
セルオンクリニックは、保健福祉部認定の清潭 先端再生医療指定病院として、脂肪移植を単なるボリューム補充ではなく、再生医療の観点からアプローチしています。脂肪内の幹細胞成分を最大限に保持するための処理プロセス、部位ごとに最適な移植層の選定、そしてエクソソーム・リジュランなどの再生医療施術との連携まで——カン・スンフン院長が直接カウンセリングと施術を担当し、お一人おひとりに合わせたオーダーメイドのプランをご提案いたします。
Cellon Clinic · 清潭 先端再生医療指定病院
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カン・スンフン代表院長が直接カウンセリングを担当いたします。

