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No. 06号 2026年5月31日

PAMI Fat Grafting — Clinical Area Guide

PAMI脂肪移植、変わりゆく基準と
今なお慎重に向き合うべき部位

技術が進歩するほど、対応できる領域はどんどん広がっていきます。でも同時に、どの部位にいっそう精緻なアプローチが必要かという判断基準も、ともに磨かれていくものですよね。セルオンクリニックが、PAMI脂肪移植の臨床的観点から率直に整理してご紹介します。

移植された脂肪が生き残るということ、どういう意味なのでしょう

脂肪移植、変わった基準とまだ慎重であるべき部位

脂肪移植は、単に脂肪を移し入れるだけの処置ではありません。移植された脂肪細胞が新しい場所で生き残るためには、周囲の組織から酸素と栄養を供給してもらう必要があります。この過程を医学的に「生着(engraftment)」と呼びますが、生着が完了するまで、移植された脂肪細胞は非常に脆弱な状態にあります。

移植直後の最初の72時間が、生着の分かれ目です。この時期、脂肪細胞は滲出液に頼って水分を補いながら、周囲の毛細血管が繋がるのを待っています。新生血管の形成が早いほど生着率は高まり、血管供給が不十分な部位では、移植した脂肪のかなりの部分が吸収されたり壊死したりすることがあります。

顔の各部位は、血管分布の密度・組織の厚み・筋肉の動きの頻度がそれぞれ異なります。この3つの条件が移植された脂肪細胞の生着環境を左右するため、同じ技術・同じ日に施術を受けても、部位によって仕上がりの質感が異なって現れることがあります。

脂肪移植の結果に対するご不満の多くは、この違いを事前に十分お伝えしないまま施術が進んだケースに見られます。セルオンクリニックでは、カウンセリングの段階から部位ごとの生着条件を患者様にあらかじめご説明することを基本方針としています。

72h
移植後、初期生着を左右する時間
— 新生血管の形成が始まる時期
3〜6ヶ月
最終的な生着結果が安定するまで
— 部位によって差があります
部位 × 技術
生着率は部位の条件+施術方法
この2つが合わさって決まります

生着条件が有利な部位、そしてより精密なアプローチが必要な部位

顔の各部位を、生着環境の観点から整理しました。「難しい」という表現は、不可能という意味ではありません。より精密な技術と、現実的な期待値の設定が必要だということを意味しています。

生着に有利血管・組織の条件が良好
こめかみ(側頭部)
血管が豊富で、骨膜上のスペースが安定しています。加齢による初期のくぼみが始まりやすい部位のため、ボリューム回復の満足度が高く出る傾向があります。
中顔面・頬(SMAS上層)
脂肪層が厚く、血管の供給も豊富な部位です。頬のボリューム回復は、顔全体の老化改善において最も劇的な効果が現れる領域です。
おでこ(前頭部)
皮膚と骨膜の間のスペースが比較的均一で、予測しやすい移植が可能です。注入の深さと容量の設計が、仕上がりの自然さを左右します。
精密なアプローチが必要移植条件がシビアな部位
目の下・ティアトラフ
皮膚が非常に薄く、目の周りの筋肉が繰り返し動く部位です。少量ずつ精密に注入することが必須で、過剰に注入すると凹凸が目立つことがあります。
口唇・口周り
一日に何千回も動く筋肉の上に移植されるため、吸収速度が速く、輪郭が変形する可能性もあります。適応症を慎重に判断する必要があります。
鼻唇溝(ほうれい線)
真皮層が厚く、表情の動きが多いため、正確な層に正確な量を移植することが技術的に難しい部位です。フィラーとの組み合わせが適している場合もあります。

「部位ごとに生着条件が異なるという事実を、患者様があらかじめご存知の上でいらっしゃるだけで、カウンセリングの質が変わりますよ。どの部位でどのような結果をご希望かが明確になると、施術方法の選択や容量設計をずっと正確に行うことができますから。」

— カン・スンフン 代表院長、セルオンクリニック

PAMI脂肪移植が、この課題にアプローチする方法

PAMI脂肪移植(PAMI:Processed Autologous Microfat Injection)において最も重要なのは、移植材料そのものの品質を最大化することです。生着環境が厳しい部位ほど、移植材料の細胞活性度と粒子サイズが結果を左右する重要な要素となります。

微細分離による均一な粒子サイズ

採取した脂肪を特殊フィルターで精密に分離し、粒子サイズを最小限に抑えます。粒子が小さいほど周囲組織との接触面積が広がり、新生血管の形成がスムーズに進みやすくなります。目の下のようにスペースが狭く皮膚が薄い部位では、特に重要な条件です。

生きた細胞・幹細胞の比率を維持

採取・処理工程での物理的ストレスを最小限に抑えることで、脂肪由来幹細胞(ADSCs)および間質血管分画(SVF)を最大限に保存します。活性細胞の比率が高いほど、生着後のボリュームが安定的に維持される可能性が高まります。

層別精密注入による部位に合わせた設計

骨膜上・皮下脂肪層・真皮下方など、解剖学的な層ごとに血管分布や組織の特性が異なります。PAMI脂肪移植では各層の特性に応じて移植量と粒子サイズを使い分け、自然なボリューム統合を目指しています。

再生医療に基づくインフラの活用

セルオンクリニックは、保健福祉部が認定した清潭の先端再生医療指定病院です。単なる脂肪移植にとどまらず、幹細胞ベースの再生環境をサポートするプロトコルを組み合わせることで、移植後の生着環境全体を総合的に設計しています。

PAMI脂肪移植であっても、生着環境が厳しい部位では1回の施術で完全な満足を保証するのが難しい場合があります。目の下や口元周辺のようなデリケートな部位は、少量ずつ移植して結果を確認しながら、必要に応じて追加移植を行う段階的なアプローチが、より安全で満足度の高い結果につながるケースが多いです。セルオンクリニックでは、このプロセスについてカウンセリングの際に十分にご説明しています。

セルオンクリニックで行う、部位別移植プランの立て方

1

老化パターンの精密分析

「なんとなくこけた気がする」ではなく、どの層のどの脂肪区画がどれだけ減少しているか、皮膚の弾力や骨格の変化はどの程度かを多角的に把握します。正確な分析があってこそ、移植部位と注入量を適切に設計できるのです。

2

部位別の生着予後カウンセリング

ご希望の部位における生着条件と、現実的な期待値を率直にお伝えします。難易度の高い部位であれば、何回の施術が必要になる可能性があるか、他の方法がより適切でないかについても一緒に検討します。

3

採取部位とパーミ処理方法の決定

腹部・太もも・脇腹など、採取部位によって脂肪の密度や細胞構成は異なります。移植先の部位の特性と必要なグラフトの質感を考慮したうえで、採取部位とパーミ処理方法をオーダーメイドで設計します。

4

施術後の生着サポートケア

移植直後の72時間が、生着の成否を左右する最も大切な時期です。この期間に合わせた日常生活の注意事項を丁寧にご案内し、必要に応じて再生医療を活用した補助施術を組み合わせることで、生着しやすい環境をサポートします。

よくある質問

Q.顔の中で脂肪移植の効果が最も高い部位はどこですか?
血管分布が豊富で筋肉の動きが少ない部位ほど、定着が安定しやすいです。こめかみ・中顔面(頬の上部)・額は比較的定着しやすい条件が整っており、ボリューム回復の満足度が高い傾向があります。一方、目の下や唇のように動きの多い部位では、期待値の調整がとても重要になりますよ。
Q.目の下(涙溝)への脂肪移植はなぜ難しいのですか?
目の下の皮膚は顔の中で最も薄い部位のひとつで、目の周囲の筋肉(眼輪筋)が繰り返し収縮することで、移植した脂肪の安定した定着が妨げられることがあります。過剰に注入すると脂肪が塊になったり、皮膚の下から透けて見えたりする問題が生じるため、少量ずつ精密に注入することが基本です。フィラーや再生治療との併用アプローチがより適している場合もございます。
Q.PAMI脂肪移植と通常の脂肪移植はどう違うのですか?
PAMI脂肪移植は、採取した脂肪を精密に処理することで、生きた脂肪細胞と幹細胞の割合を高める方法です。粒子サイズを均一に整えることで血管との連結を速やかに促し、細胞の活性を維持することで定着後のボリューム持続期間を高めることを目的としています。セルオンクリニックは清潭の先端再生医療指定病院として、幹細胞ベースの再生インフラをこのプロセスに活用しています。
Q.脂肪移植後、仕上がりを確認するにはどのくらい待てばよいですか?
施術後2〜4週間は腫れにより実際の仕上がりとは異なって見えます。3ヶ月が経過すると腫れが落ち着き、定着した脂肪の輪郭が現れ始めます。最終的な結果は通常6ヶ月前後に確認できます。部位によって安定するタイミングが異なるため、定期的な経過診察がとても大切です。
Q.ほうれい線にはフィラーの方が脂肪移植より良いと聞きましたが、本当ですか?
ほうれい線(鼻唇溝)は表情の動きが多く真皮層が厚いため、脂肪移植でアプローチする際は注入層と量を非常に精密にコントロールする必要があります。場合によってはフィラーの方がより迅速で予測しやすい結果をもたらすこともあります。どちらの方法が適しているかは、ほうれい線の原因がボリューム不足によるものか皮膚のたるみによるものかを先に診断したうえで判断する必要がありますので、カウンセリングでは両方法を直接比較してご説明しています。

自分の顔に合った部位戦略は、直接カウンセリングで確認しましょう

どの部位に脂肪移植が適しているか、パミ技術がどのように活用できるかは、実際にお顔を拝見しながら直接お話しすることで、より正確にご案内できます。セルオンクリニック カン・スンフン代表院長との1対1カウンセリングを、LINEからお気軽に始めてみてください。

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