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No. 40号 2026年7月22日
Regenerative Medicine

PRPと血液幹細胞、何が違うの?
ノバステムで徹底解説

同じ血液から始まるのに、まったく異なる治療なんです。それぞれの仕組みと違い、そしてセロン皮膚科がノバステムシステムを選んだ理由まで、丁寧にお伝えします。

血液から何を取り出すか——それが核心です

日本語 발행 이미지

PRPと血液幹細胞治療は、どちらも患者様ご自身の血液を採取して遠心分離するという共通点があります。ただし、共通しているのはそこまでで、その先はまったく異なるアプローチをたどります。

PRP(Platelet-Rich Plasma)は、血小板が豊富な血漿を濃縮したものです。血小板の中にはPDGF・TGF-β・VEGFといった成長因子がぎっしり詰まっており、これらが組織の再生や炎症の緩和を促します。わかりやすく言えば、「再生シグナルを集中的に届ける宅配ボックス」のような役割と考えていただくとイメージしやすいですよ。

血液幹細胞は、少し異なる話になります。血液中の単核球(mononuclear cells)層から、内皮前駆細胞(EPC)や造血幹細胞(HSC)、あるいはより広範な血液由来前駆細胞グループを分離する方法です。これらの細胞は、単にシグナルを伝えるだけでなく、組織の再建に直接関わる「ビルダー(builder)」細胞と言えます。現場で一緒に働くという点が、PRPとの大きな違いです。

主要成分の比較 — PRP vs 血液幹細胞
PRP(多血小板血漿)
  • 血小板を高濃度に含む血漿成分
  • 成長因子(PDGF・TGF-β・VEGFなど)を豊富に含む
  • 組織再生・創傷治癒のシグナルを伝達
  • 細胞そのものは含まれない
血液幹細胞(ノバステム基準)
  • 単核球層に含まれる前駆細胞・幹細胞
  • 内皮前駆細胞(EPC)・造血幹細胞を含む
  • 組織再建に直接関与する細胞そのもの
  • ノバステムシステムで精密に分離・濃縮

PRPが先に世界に登場した理由があります

PRPは1980年代に口腔顎顔面外科での創傷治癒に初めて応用され、その後、整形外科・皮膚科へと急速に広まりました。遠心分離機さえあれば、採血から施術まで当日中に完結でき、比較的標準化されたプロトコルが確立されているため、現在も最も広く用いられている自己血再生療法のひとつです。

皮膚科領域では主に、薄毛治療(頭皮内注入)・肌質改善・創傷回復のサポートなどに活用されています。成長因子が毛包周辺の環境を整え、皮膚のコラーゲン合成を促す仕組みです。

ただし、PRPはあくまで「細胞を含まない治療」です。シグナルを力強く発信しても、そのシグナルを受けて実際に働く細胞が十分でなければ、効果に限界が生じる可能性があります。そのため、組織のダメージが広範囲にわたる場合や、細胞そのものの機能が低下している場合には、別のアプローチが必要になることがあります。

5〜10×
PRP基準の血小板濃縮倍率(全血比)
1970s
PRPの概念が初めて確立された時期
複数種
PRP内の主要成長因子の種類(PDGF・TGF-β・VEGFなど)

ノバステムとは何か — 血液幹細胞システムの基準

ノバステム(Novastem)は、血液中の幹細胞・前駆細胞を高純度で分離・濃縮するために設計されたシステムです。一般的なPRP遠心分離とは異なり、血小板層ではなく単核球層(バフィーコート)を精密に分離し、その中に含まれる前駆細胞集団を活用します。

中心となる違いは、「どの細胞を、いかに正確に濃縮するか」という点です。ノバステムシステムは特殊な密度勾配遠心分離プロセスを通じて、赤血球・血小板と分離された単核球分画を取り出し、そこからCD34+内皮前駆細胞などの再生関連細胞集団を高い純度で確保します。

セロン皮膚科が先端再生医療指定病院としてこのシステムを採用した理由は明確です。再生治療において結果を左右するのは「何を投与するか」よりも、「いかに精製された成分を一貫して届けられるか」だからです。ノバステムは、そのプロセスの再現性と安全性の両方を満たす方式として設計されています。

ノバステム 血液幹細胞分離プロセス
1
採血

患者様ご自身の静脈血を採取します。自家(autologous)成分のみを使用するため、拒絶反応のリスクが根本的に低く抑えられます。

2
密度勾配遠心分離

特殊な分離培地とともに遠心分離を行い、赤血球・血小板・単核球・血漿を層ごとに分けます。

3
単核球層の抽出

幹細胞・前駆細胞が集中しているバフィーコート層を精密に抽出します。このステップの精度が全体の品質を決定します。

4
洗浄および濃縮

不要なタンパク質・細胞断片を洗浄した後、最終的な濃縮液を作製します。このプロセスが標準化されていることで、毎回安定した結果が得られます。

5
施術部位への投与

目的の部位に合わせた方法(注入・塗布など)で濃縮細胞液を届けます。セロンでは施術の目的に応じて投与方法を使い分けています。

PRPと血液幹細胞、どちらを選べばいいの?

この2つの治療は、どちらかがどちらかを置き換えるものではありません。目的や状況によって最適な選択肢は異なりますし、場合によっては併用した方が効果的なこともあります。

PRPは適応範囲が広く、施術時間も短く、安全性も十分に検証されていることから、肌の再生・抜け毛・炎症の緩和など、さまざまな領域での第一選択肢として定着しています。一方、血液幹細胞を用いた治療は、組織再生の質をさらに高めたい場合や、PRPだけでは十分な効果が得られなかった場合に検討できる選択肢です。

特に脂肪移植との併用において、血液幹細胞の役割が注目されています。移植した脂肪細胞が生着するためには、血管新生(angiogenesis)が速やかに起こる必要があります。この過程を促進するのが内皮前駆細胞(EPC)であることを示す研究が蓄積されてきており、セロン皮膚科が脂肪移植施術にノバステムの併用を検討する根拠もここにあります。

PRPがより適しているケース
肌のキメ改善、頭皮・抜け毛のケア補助、傷の回復促進、比較的広い範囲の肌再生施術。標準化されたプロトコルが重視される場合にも適しています。
血液幹細胞がより適しているケース
脂肪移植の生着率向上のサポート、組織再建が必要な場合、PRPでは十分な効果が得られなかった場合、血管新生が重要な再生目的の施術。
併用が検討されるケース
脂肪移植と同時に施術を行う場合、再生効果のシナジーが求められる複合施術、成長因子(PRP)と細胞(幹細胞)双方の効果を期待する場合。
注意が必要なケース
血液疾患がある方、抗凝固剤を服用中の方、感染症が活動期にある場合。どの方法を選ぶ場合でも、施術前に医師との十分なカウンセリングが必要です。

先端再生医療指定病院としてのセロン皮膚科の基準

セロン皮膚科は、保健福祉部が指定する先端再生医療指定病院です。この指定は単なる称号ではなく、細胞ベースの治療を実施するための法的・インフラ的な要件をすべて満たしているという証明でもあります。

ノバステム血液幹細胞システムを運用するためには、細胞分離工程における無菌環境、細胞品質の確認手順、投与までのコールドチェーン管理など、一般的な皮膚科では容易に整えられない条件が必要です。セロンは、これらの基準をすべて満たした環境のもとで施術を行っています。

カン・スンフン代表院長が診察と施術に直接関わっている点も、重要なポイントです。再生治療では、プロトコルと同様に「どの医師が判断するか」が結果に大きく影響します。適応症の選定、施術方法の選択、術後のモニタリングいずれにおいても、豊富な経験を持つ専門家の判断が欠かせません。

再生治療において「何を使うか」と同じくらい大切なのは、「なぜそれを選ぶか」という判断です。PRPが適している患者様にあえて幹細胞をお勧めすることはありませんし、幹細胞が必要な患者様にPRPで代替することもありません。正確な適応症の見極めが、何より先に来るべきことだと考えています。

— セロン皮膚科 カン・スンフン代表院長

よくあるご質問

Q. PRPと血液幹細胞治療、どちらも痛いですか?

どちらの治療も採血と注入の工程が含まれます。採血自体は通常の血液検査と同じレベルです。注入部位によって異なりますが、局所麻酔を併用することが多いため、施術中の痛みは最小限に抑えられる場合がほとんどです。施術後に一時的な腫れや内出血が生じることがありますが、通常は数日以内に自然に落ち着きます。

Q. ノバステムシステムは、一般的なPRP施術と費用がかなり違いますか?

分離工程がより精密で専門的な設備・環境が必要なため、費用の構成が異なる場合があります。ただしセロン皮膚科では、費用よりも「患者様に本当に必要な治療は何か」を最初に判断することを大切にしています。カウンセリングで施術の目的や期待する効果を一緒に確認した上で、治療の方向性を決定します。費用についてはカウンセリング後にご案内いたします。

Q. 脂肪移植を受ける際、血液幹細胞治療も必ず一緒に行う必要がありますか?

必ずしもそうではありません。脂肪移植自体もFAMI法によって十分な生着率が期待できます。ただし、血管新生が特に重要な部位(目の周囲・頬のコケなど)や再移植のケースでは、幹細胞との併用が有効という根拠があります。実際の必要性については、カウンセリングで担当医と一緒にご判断いただくのが最も確かな方法です。

Q. 血液幹細胞治療は、先端再生医療指定病院でしか受けられないのですか?

細胞を用いた先端再生医療の施術は、保健福祉部が指定した機関でのみ合法的に実施できます。指定機関は細胞処理施設の要件や臨床安全基準などを満たすことで、指定を維持できる仕組みになっています。セロン皮膚科は清潭エリアに位置する先端再生医療指定病院として、これらの基準をすべて満たしています。

Q. PRPと血液幹細胞治療は、何回受ければ効果が出ますか?

施術の目的・部位・個人の再生能力によって異なります。PRPは抜け毛や肌再生を目的とする場合、月1回・3〜6回コースを基本とするケースが多いです。血液幹細胞治療は目的に応じて回数と間隔が異なる設計になります。効果は1回目の施術後から徐々に現れ、数週間かけて蓄積されていく形です。具体的な治療プランは初回カウンセリング後にご提案いたします。

セロン皮膚科 医療スタッフによるカウンセリング写真
セロン皮膚科では、カウンセリングと診断の過程で、お一人おひとりの顔の構造と回復の方向性を丁寧に確認しています。

PRPと血液幹細胞、どちらが合っているか相談してみませんか

再生治療は、正確な適応症の判断から始まります。
セロン皮膚科の姜承勳(カン・スンフン)代表院長が直接ご相談を承ります。

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