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No. 53号 2026年7月28日
セロン · 幹細胞脂肪移植

幹細胞脂肪移植 vs 通常の脂肪移植
生着率の違い、実際どのくらいあるの?

「幹細胞を入れると長持ちする」という話はよく耳にしますよね。でも、その違いが具体的にどの程度なのか、なぜ生じるのかをきちんと説明してくれるところはなかなかありません。今日はその話を、正直にお伝えしていきます。

脂肪移植において「生着」がすべての理由

幹細胞脂肪移植 vs 通常の脂肪移植、生着率に本当に差はあるの?

脂肪移植でもっともよく聞かれる質問が「どれくらい持続しますか?」というものです。フィラーはおおよそ6ヶ月〜2年で吸収されるという目安がありますが、脂肪移植は理論上は永続的なんですよね。ただ、「理論」と「実際の結果」の間には、生着率という重要な変数があります。

移植された脂肪細胞が新たな血管を形成し、体の組織に定着するプロセスを「生着」と呼びます。生着に成功した細胞は長く残り、失敗した細胞は炎症反応を経て吸収されるか、石灰化してしまいます。そのため、同じ量を移植しても生着率によって、6ヶ月後に残る量が大きく変わってくるんです。

問題は、この生着率が施術方法・移植部位・患者様の状態によって大きく左右されるという点です。特に「どのような脂肪を、どのような方法で準備したか」が決定的な変数となります。

通常の脂肪移植の生着率 — なぜ20〜30%台にとどまるのでしょうか?

通常の脂肪移植は、吸引した脂肪を遠心分離して純粋な脂肪細胞層だけを取り出し、移植する方法です。技術的にはすでに大きく進歩しており、熟練した施術者によって行われれば、それなりの結果を出すことができます。

ただ、生着率を見てみると、文献によって差はありますが、平均的に20〜40%程度と報告されるケースが多いんですよね。つまり、移植した脂肪の半分以上が吸収されてしまうということです。なぜそうなるのでしょうか?

移植された脂肪細胞が生き残るためには、周囲の組織から酸素と栄養を供給する新しい血管が素早く形成される必要があります。このプロセスを血管新生(angiogenesis)と呼びますが、通常の脂肪移植ではこの過程を促進する細胞シグナルが十分ではありません。血管の形成が遅れる間、細胞は虚血状態に置かれ、最終的に死滅してしまうのです。

もう一つの問題は、脂肪の採取・処理過程で生じる細胞へのダメージです。高圧吸引、繰り返しの遠心分離、処理時間の遅延——こうした工程のすべてが細胞膜を傷つけ、生存可能な細胞の割合を低下させてしまいます。

20〜40% 通常の脂肪移植
平均生着率の推定値
50%以上 移植後に吸収される
脂肪の割合
3〜6ヶ月 生着結果が
安定するまでの期間

このため、通常の脂肪移植では「オーバーコレクション(overcorrection)」という考え方が用いられます。希望するボリュームよりも多めに注入しておき、吸収された後に残った量が目標値になるよう計画する方法です。ただし、この戦略には限界もあります。注入量が多いほど初期の腫れや凹凸のリスクが高まり、吸収率を正確に予測することが難しいため、結果にばらつきが生じやすいのです。

幹細胞脂肪移植は何が違うのですか?

幹細胞脂肪移植(SVF Fat Grafting、Stromal Vascular Fraction Enriched Fat Transfer)の中心となる特徴は、脂肪組織から幹細胞を豊富に含む基質血管分画(SVF)を抽出し、脂肪とともに移植する方法にあります。

SVFには脂肪幹細胞(ASC)をはじめ、血管内皮前駆細胞・造血幹細胞・成長因子などが複合的に含まれています。これらは移植後、以下のような役割を果たします。

幹細胞移植後の生着メカニズム

1
血管新生の促進
ASCがVEGFなどの血管成長因子を分泌し、周辺の血管形成スピードを高めます。酸素・栄養の供給が早まることで、細胞の生存率が向上します。
2
免疫調整・抗炎症作用
移植直後の炎症反応を調整し、細胞の損失を抑えます。過剰な免疫反応が制御されることで、生着環境が安定しやすくなります。
3
直接分化
一部の幹細胞が脂肪細胞へ直接分化し、ボリュームの維持に貢献します。既存の脂肪細胞が吸収されても、幹細胞から新たな細胞が補充される可能性があります。
4
皮膚再生効果
幹細胞が分泌する成長因子が、周辺の皮膚のコラーゲン合成や細胞再生を促します。ボリューム改善だけでなく、肌質の向上も期待できます。

これらのプロセスが複合的に働くことで、生着率が顕著に高まります。国内外の多数の臨床研究において、SVF強化脂肪移植の生着率は70〜90%水準と報告されています。単純な数値比較だけでも、一般的な脂肪移植と比べて約2〜3倍の差があることになります。

一般的な脂肪移植

処理方法と結果

  • 遠心分離による純脂肪の抽出
  • 幹細胞濃度:自然含有量レベル
  • 血管新生促進シグナルが不足
  • 想定生着率:20〜40%台
  • オーバーコレクション戦略が必要
  • 結果のばらつきが比較的大きい
  • ボリューム改善が中心
幹細胞脂肪移植

処理方法と結果

  • SVF(基質血管分画)の分離・濃縮
  • 幹細胞濃度:高濃度に強化
  • VEGFの分泌により血管新生を促進
  • 想定生着率:70〜90%台
  • 精密なボリュームデザインが可能
  • 結果の予測精度が比較的高い
  • ボリューム+皮膚再生の複合効果

生着率以外に変わること — 肌のキメと再生効果

幹細胞脂肪移植が通常の脂肪移植と異なる点は、生着率だけではありません。最も顕著な違いのひとつが、周囲の肌状態の変化です。

脂肪幹細胞(ASC)が分泌するさまざまな成長因子は、移植部位の皮膚の真皮層を刺激します。コラーゲン合成の促進、線維芽細胞の活性化、メラニン調節シグナルなどが複合的に働くことで、ボリュームの回復とともに、肌のキメの改善・微細なシワの緩和・くすみ改善といった効果が伴うケースが多くみられます。

「脂肪移植をしたのに、肌まで綺麗になった」とおっしゃる患者様がいらっしゃいます。単純にボリュームが補われて肌が引き上げられたように見える効果ではなく、幹細胞が分泌する成長因子が肌の再生シグナルとして働くからなんですよ。

セロン皮膚科 カン・スンフン 代表院長

そのため、幹細胞脂肪移植は単なる「ボリュームフィリング」ではなく、「立体的なアンチエイジング施術」として捉えるのがより正確です。セロンが脂肪移植を再生医療の文脈で取り扱っている理由も、まさにここにあります。

ボリューム面の違い

幹細胞の強化により生着率が高まると、最初から正確なボリュームで設計することができます。過度なオーバーコレクションなしに、理想のフェイスラインを実現できるんですよ。

肌のキメ面の違い

移植部位の肌の弾力・キメ・色調がともに改善されるケースが観察されています。特に目の周辺やほうれい線の部位で、複合的な効果が顕著に現れる傾向があります。

持続力面の違い

生着した脂肪細胞は体重変化に伴って反応しますが、吸収されずに定着した細胞は理論上、半永久的に維持されます。生着率が高いほど、長期的な結果が安定しやすいです。

施術設計の精度

生着率が予測可能になると、施術前のボリュームプランニングがより精緻になります。部位ごとに異なる移植量や密度を、細かく調整できるようになります。

セロン皮膚科の幹細胞脂肪移植 — 先端再生医療指定病院としての基準

セロン皮膚科は、保健福祉部が指定した先端再生医療指定病院です。この指定を受けるためには、施設基準・医療スタッフの資格・臨床プロトコル・安全管理体制など、複合的な審査をクリアしなければなりません。単に幹細胞関連の施術を行っているだけでは取得できるものではないんですよ。

セロン皮膚科で行う幹細胞脂肪移植では、SVF分離の工程における細胞ダメージの最小化、処理後から移植までの時間短縮、部位ごとに最適化された移植戦略を総合的に考慮しています。技術の前提となるのは、脂肪採取と処理の質です。いくら幹細胞を強化しても、初期の細胞生存率が低ければ意味がありませんよね。

カン・スンフン代表院長が採取から移植まで一貫して直接担当している点も、セロン皮膚科の重要な特徴のひとつです。幹細胞脂肪移植は各工程において細胞の生存に影響する細やかな判断が求められる施術であるため、施術者が変わると結果も変わってしまう可能性があります。

セロン皮膚科の幹細胞脂肪移植は、エクソソームやリジュランなど再生医療を基盤とした施術ラインアップと連携し、相乗効果を発揮できるよう設計されています。脂肪移植後の再生を促進する補助施術を合わせて計画することで、仕上がりのクオリティを高めるのがセロン皮膚科のアプローチです。

このような方に幹細胞脂肪移植をお勧めします

幹細胞脂肪移植がすべての方に適しているわけではありません。施術プランを立てる前に、必ずカウンセリングで適応症を確認することが大切です。ただし、以下のような方には特に意味のある選択肢になり得ます。

再生効果も一緒に求めている方

ボリュームアップだけでなく、肌のキメ・弾力・質感の改善まで期待したい方に適した施術です。エイジングケアを立体的にアプローチしたい方に特におすすめです。

以前の脂肪移植の結果にご満足いただけなかった方

通常の脂肪移植後に生着が少なく、効果がすぐに消えてしまったというご経験がある方には、幹細胞強化による方法が異なる結果をもたらす可能性があります。

正確なボリューム維持が重要な方

まぶたや法令線など、精密なボリュームコントロールが必要な部位をご希望の方、または左右差の改善を目的とされる方には、高い生着率が重要なポイントになります。

長期的な効果を望まれている方

フィラーの短い持続期間に物足りなさを感じており、一度の施術で長続きする自然な仕上がりを求めている方に適しています。

よくあるご質問

Q 幹細胞脂肪移植と通常の脂肪移植では、生着率に数値として明確な差が出るのでしょうか?
国内外の臨床研究では、通常の脂肪移植の平均生着率は20〜40%、SVF強化幹細胞脂肪移植では70〜90%程度と報告されるケースが多いです。ただし生着率は、施術者の熟練度・脂肪の処理方法・移植部位・患者様の全身状態など、さまざまな要因に左右されますので、個別のカウンセリングを通じた予測が必要です。数値はあくまで参考の目安としてご理解いただければ幸いです。
Q 幹細胞脂肪移植で使う幹細胞はどこから採取するのですか?別途注射するのでしょうか?
セロンの方法では、脂肪吸引で採取した脂肪組織からSVF(間質血管細胞群)を直接分離・濃縮します。外部から別途幹細胞を注入するのではなく、患者様ご自身の脂肪から幹細胞を抽出し、同じ脂肪に混合して移植する自家移植方式です。免疫拒絶反応の心配なく施術を受けていただけます。
Q 生着率が高いと、脂肪が残りすぎて顔が大きく見えてしまうことはありませんか?
生着率が高くなることで、最初から目標のボリュームに合わせた正確な量を移植できるようになります。むしろ過剰なオーバーコレクションなしに精密に設計できるため、より自然な仕上がりにつながります。もちろん、施術前に顔の骨格・組織の状態・ご希望の結果を丁寧に分析したボリュームプランニングが前提となります。この工程が最終的な結果を左右すると言っても過言ではありません。
Q 幹細胞脂肪移植後の回復期間は、通常の脂肪移植と異なりますか?
回復の流れ自体は大きく変わりません。移植後のむくみや内出血はどちらにも見られ、2〜4週間以内にほとんど落ち着きます。生着が安定するまでの期間も3〜6ヶ月と同様です。ただし幹細胞強化方式では、この期間中に周囲の皮膚の再生反応が同時に進む場合があり、時間の経過とともに肌の状態が徐々に改善されていくと感じる方もいらっしゃいます。
Q 先端再生医療指定病院と一般の皮膚科クリニックで幹細胞脂肪移植を受ける場合、何が違うのでしょうか?
先端再生医療指定病院は、保健福祉部の審査を通過した医療機関であり、幹細胞に関連する施術における設備・人員・安全管理基準がより厳格に適用されています。特にSVFの分離・処理工程は細胞の生存率に直結するため、設備基準は非常に重要です。「幹細胞施術」という名称を使っているからといって、すべてが同じ水準とは限りません。施術前に、該当クリニックが関連指定を取得しているかどうかをご確認されることをお勧めします。
セロン皮膚科 医療スタッフによるカウンセリング写真
セロン皮膚科では、カウンセリングと診断のプロセスを通じて、お一人おひとりの顔の骨格や回復の方向性をともに確認しています。

幹細胞脂肪移植について、まずはご相談ください

定着率・ボリュームデザイン・再生効果まで — 脂肪移植に関するご不明点は、セロン皮膚科が丁寧にお答えします。カン・スンフン代表院長が直接診察いたします。

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