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No. 61号 2026年8月6日
セロン皮膚科 アンチエイジングガイド

ボトックス・フィラー・脂肪移植、
それぞれ顔の老化のどんな悩みを解決するの?

この3つの施術は、互いに競い合うものではありません。老化のそれぞれ異なる側面を担う、いわばパートナーのような関係です。どの施術が自分の悩みを解決してくれるのか、まず役割を理解することで、選択がずっとしやすくなりますよ。

老化の3つの側面

顔の老化は、一つの問題ではありません

ボトックス・フィラー・脂肪移植、顔の老化のどの問題をそれぞれ解決するのか

皮膚科にご相談にいらっしゃる患者様から最も多くいただく言葉が、「何を受ければいいのかわからなくて」というものです。ボトックスもあれば、フィラーもあり、脂肪移植もある。迷ってしまうのは当然ですよね。ただ、この3つの施術は、実はそれぞれ解決する問題が異なります。老化の原因を3つの軸に分けて考えると、各施術の役割が自然と見えてきますよ。

ボトックス

筋肉の過活動軸

繰り返す筋肉の収縮によって生じる表情じわや輪郭の変形を調整します。額・眉間・目尻・フェイスライン(咬筋)まで、幅広い部位に対応できます。

フィラー

局所ボリューム消失軸

特定部位のくぼみ・溝・浅いボリューム不足を即座に補います。ほうれい線・目の下のクマ(�涙溝)・唇・鼻筋など、局所的な修正に強みを発揮します。

脂肪移植

構造的ボリューム回復軸

顔全体の脂肪組織の消失による落ち込み・たるみ・平坦化を、構造的に回復させます。ご自身の組織を使用するため、自然な仕上がりが長期間持続しやすいのが特徴です。

ボトックス

ボトックス — 筋肉がつくる老化をコントロールします

ボトックス(ボツリヌストキシン)は、神経筋接合部に作用し、特定の筋肉の過活動を一時的に抑制する施術です。効果が現れるまでは約5〜14日、持続期間には個人差がありますが、通常3〜6ヶ月程度とされています。

表情じわ — 筋肉の収縮が積み重なるとシワになります

おでこの横じわ、眉間の縦じわ、目尻のカラスの足跡は、何十年もかけて表情を作り続けてきた結果です。筋肉が繰り返し収縮するたびに皮膚が折り畳まれ、やがて静的なシワ(表情をつくっていないときにも残るシワ)として定着してしまいます。ボトックスはこのサイクル自体をゆるやかにしてくれます。すでにできたシワを消すというよりも、これ以上深くならないようにケアする役割といった方が正確でしょう。

フェイスライン整形 — エラ・僧帽筋のボリューム減少

咬筋(こうきん)が発達すると、顔の下部が大きく見え、輪郭が角張った印象になります。ボトックスを咬筋に注入すると、筋肉が萎縮してフェイスラインがすっきりする効果が期待できます。僧帽筋へのボトックスは、肩のラインをスリムに見せるだけでなく、首筋を長く美しく見せる効果もあります。

スキンボトックス/トックスリフティング — 肌質そのものを改善するアプローチ

近年では、真皮内への微細注入によって毛穴・皮脂・肌のキメを整えるスキンボトックスや、リフティング効果も兼ね備えたトックスリフティングという方法も取り入れられています。筋肉を麻痺させるのではなく、皮膚組織内に少量を分散して注入する手法のため、自然な表情を保ちながら肌質そのものを改善するアプローチです。

フィラー

フィラー — 局所的なくぼみをすぐに補正します

ヒアルロン酸フィラーは、皮膚または皮下組織に直接注入してボリュームを作る施術です。注入直後から効果を実感でき、万が一気に入らない場合はヒアルロニダーゼ(溶解酵素)で除去できる点が大きなメリットです。

ほうれい線・口角のマリオネットライン — 深いくぼみを埋めるのに効果的

小鼻から口角にかけて伸びるほうれい線(鼻唇溝)は、中顔面の脂肪減少と皮膚のハリ低下が重なって生じるものです。フィラーはそのくぼみ自体を直接補填することで、即座に改善効果をもたらします。ただし、ほうれい線がたるみによるものの場合は、フィラーだけでは限界があり、たるみの根本原因にもアプローチする必要があります。

涙袋下のクマ(ティアトラフ)— フィラー施術の中でも特に繊細な部位

目の下のくぼみ(ティアトラフ)は、クマのように見えて疲れた印象を与える、代表的な老化サインのひとつです。ヒアルロン酸フィラーをごく少量、正確な層に注入することで自然に改善が期待できます。ただし目の周囲は血管が密集していて皮膚も薄いため、施術者の解剖学的な知識と技術が非常に重要な部位です。

鼻・顎・唇 — 輪郭のリファインメントに活躍

鼻筋を高くする、鼻先の形を整える、顎先の長さ・角度を調整する、唇にボリュームを加えるといった施術は、フィラーの即効性と形態補正力が存分に発揮される領域です。切開なしでスピーディに顔全体のバランスを整えられる点から、多くの方に選ばれています。ただし、血管の走行を正確に把握したうえで施術を行うことが不可欠です。

フィラーは「どこに、どれだけ」入れるかよりも、「なぜそこがくぼんでいるのか」を先に見極めることが大切です。たるみが原因なのにほうれい線だけにフィラーを入れると、顔が重く見えてしまう逆効果になることもありますよ。

— セロン皮膚科 カン・スンフン 代表院長

脂肪移植

脂肪移植 — 構造的なボリュームを自分の組織で取り戻す

脂肪移植は、お腹や太ももなどから採取した自家脂肪を精製・処理し、顔の気になる部位に注入する施術です。移植された脂肪細胞の一部は血管とつながり、永続的に定着する場合もあります。セロン皮膚科では、脂肪内の幹細胞を保存するPAMI(パミ)脂肪移植を採用しています。

頬・こめかみのくぼみ — フィラーでは難しい大容量の回復

40代以降、頬の脂肪が失われることでこめかみがくぼみ、頬の中央が平坦になるのは、皮下脂肪そのものが減少することが原因です。この部位は必要なボリューム量が多く、フィラーだけで補おうとするとコストに対して持続期間が短く、硬く感じられることもあります。脂肪移植は自然な触感と比較的長い持続期間が大きなメリットです。

目まわりのくぼみ — 眼窩周囲の脂肪減少を回復

上まぶたや目の下がくぼむ変化は、眼窩周囲の脂肪パッドが減少することと関係しています。この部位は解剖学的に複雑で、フィラーによる副作用のリスクも高いため、細かくコントロールされた脂肪移植の方がより安全で自然な仕上がりになるケースが多いです。ただし、目まわりへの脂肪移植は難易度の高い領域であり、施術経験と解剖学的知識が非常に重要です。

顔全体のバランス — 立体感の回復

年齢を重ねると、顔全体が均一にくぼむのではなく、部位ごとに脂肪の状態が変化することで立体感が失われていきます。脂肪移植は、部位ごとに量を戦略的に配分することで、顔全体の立体感を取り戻すアプローチが可能です。セロン皮膚科が大切にする「部位ごとに戦略を変える」という考え方は、まさにここに表れています。

幹細胞脂肪移植との違い

セロン皮膚科は厚生労働省に相当する韓国保健福祉部が指定する先端再生医療指定病院として、脂肪組織内に存在する幹細胞を最大限に保存する精製方法を採用しています。一般的な遠心分離による脂肪移植とは異なり、脂肪幹細胞(ADSCs)が移植部位の組織再生に関与できるよう処理するアプローチです。定着率の向上と肌再生効果を同時に期待できる施術です。

比較まとめ

3つの施術を並べて比較してみましょう

下の表は、3つの施術の主な特徴を対比してまとめたものです。どれかが絶対的に優れているわけではなく、お悩みや状況によって最適な選択肢が変わってきます。

比較項目 ボトックス フィラー 脂肪移植
アプローチする老化の要因 筋肉の過剰な動き 局所的なボリューム減少 構造的なボリューム減少
主な素材 ボツリヌストキシン ヒアルロン酸など 自家脂肪組織
効果の確認時期 5〜14日後 直後から確認可能 1〜3か月後に安定
持続期間 3〜6か月 6か月〜2年 生着分は長期持続
除去・修正の可否 自然に消失 酵素で除去可能 限定的(リタッチが必要)
施術時間 15〜30分 30〜60分 2〜3時間以上
回復期間 ほぼなし 1〜3日 1〜2週間以上
通院頻度 3〜6か月ごと 6か月〜1年ごと 施術1〜2回+リタッチ
組み合わせ戦略

実際にはどのように組み合わせるのでしょうか

3つの施術にはそれぞれ異なる役割があるため、複数のお悩みが重なっている場合は、まとめてプランを立てた方が効率的なことがあります。ただし、すべてを一度に行うことが正解とは限りません。今最も気になるお悩みが何か、どのような順序でアプローチするかが重要です。

1

現在のエイジングパターンを把握する — 筋肉なのか、ボリュームなのか、構造なのか

表情を作ったときだけシワが現れるのか(動的シワ)、無表情のときでも残っているのか(静的シワ)、あるいはこけたような印象が気になるのかによって、アプローチが変わってきます。診察時に鏡を前にして、表情の変化に伴うパターンを一緒に確認するプロセスがとても大切です。

2

優先すべきお悩みを決める — 最も気になる部分から

複数のお悩みがあっても、回復スケジュールや予算、優先して改善したい目標を考慮しながら段階的にプランを立てるのが現実的です。ボトックスのようにダウンタイムがほとんどない施術を先に行い、ボリューム系の施術はスケジュールに合わせて計画するという方法もよく取られています。

3

脂肪移植を検討中なら、フィラーを過剰に入れないことが大切です

将来的に脂肪移植をお考えの場合、特定の部位にヒアルロン酸を大量に注入することは慎重に考えた方がよいでしょう。脂肪移植の前にフィラーを溶解する処置が必要になることがあり、組織の状態にも影響を与える可能性があるからです。

4

再生医療施術との併用も選択肢のひとつです

セロン皮膚科では、エクソソームやリジュランなど再生医療をベースとした施術を、ボトックス・フィラー・脂肪移植と組み合わせたプランをご提案することもあります。ボリュームを補いながら、お肌本来の再生力を高めることで、より完成度の高い仕上がりを目指す考え方です。

3軸
エイジングの原因軸
(筋肉・局所ボリューム・構造)
1:1
カン・スンフン代表院長
による直接診察・施術の原則
再生
先端再生医療指定病院
幹細胞脂肪移植との融合
セロン アプローチ

セロン皮膚科の3つの施術へのアプローチ

どの施術においても、「この施術をいかに上手く行うか」よりも先に、「今この患者様にこの施術が本当に合っているか」を問うことが大切です。セロン皮膚科が重視しているのは、施術の技術よりも判断の正確さです。

過剰な施術よりも、的確な選択を

清潭に位置する皮膚科として、他院でいくつかの施術をお受けになったものの、結果にご満足いただけなかった患者様が多くいらっしゃいます。その最も多い原因のひとつが、老化の原因に合っていない施術の選択でした。たとえば、頬のたるみが強いにもかかわらずほうれい線にフィラーだけを注入したり、ボリューム不足がないのに無理に脂肪移植を行ったりするケースです。

先端再生医療指定病院としてのアプローチ

セロン皮膚科は、保健福祉部が指定する先端再生医療指定病院です。単なるボリューム注入にとどまらず、脂肪幹細胞(ADSCs)を活用した組織再生の考え方を脂肪移植に組み合わせ、エクソソーム・リジュランなどの再生医療施術によって皮膚組織そのものの回復力を高めるアプローチをトータルで設計しています。効果を誇張することなく、エビデンスに基づいた施術を大切にしています。

カン・スンフン代表院長による直接診療の原則

セロン皮膚科では、カン・スンフン代表院長が初回カウンセリングから施術まで一貫して担当することを原則としています。3つの施術のうち何を、どの順番で、どの部位に適用するかは、高度に個別化された判断が求められる領域です。そのため、最初から最後まで同じ医師が責任を持って対応する体制が重要だと考えています。

よくあるご質問

ボトックス・フィラー・脂肪移植 FAQ

Q ボトックス、フィラー、脂肪移植を同時に受けることはできますか?

施術の組み合わせ自体は可能ですが、同時に行うかどうかは、お一人おひとりの肌の状態・施術部位・ダウンタイムのご予定などを総合的に判断する必要があります。一般的にボトックスはダウンタイムの負担がほとんどなく、他の施術と組み合わせやすい傾向があります。フィラーと脂肪移植については、同じ部位への同時施術には注意が必要です。具体的なプランは、診察時のカウンセリングでご相談のうえ決定することをおすすめします。

Q 30代前半ですが、脂肪移植まで必要でしょうか?ボトックスやフィラーで十分ではないですか?

30代前半の方の多くは、明らかな構造的ボリューム低下よりも、表情筋による小じわやごく軽微な局所的なくぼみがお悩みの中心になりやすいです。その場合、ボトックスと少量のフィラーで十分な改善が期待できます。脂肪移植は、ボリューム低下が目に見えて感じられるようになった時期や、フィラーの持続期間が短くなり繰り返しのコスト負担が気になってきた時期に検討されることが多いです。年齢よりも、実際の老化のパターンを基準に判断することが大切です。

Q 脂肪移植後も、ボトックスやフィラーを続ける必要がありますか?

脂肪移植はボリューム低下という構造的な問題を解決しますが、表情筋の動きによる表情じわは別の問題です。そのため、脂肪移植後もボトックスによるケアを併用される方は少なくありません。フィラーについては、脂肪移植でボリュームを補った部位への追加フィラーは不要になりますが、鼻や唇など他の局所部位については引き続きフィラーで対応する場合もあります。移植後、時間の経過とともに部位ごとの必要性を改めて評価されることをおすすめします。

Q 長くフィラーを続けてきましたが、脂肪移植に切り替えるにはどうすればよいですか?

ヒアルロン酸フィラーが残っている状態で脂肪移植を行うと、正確なボリューム評価が難しくなり、移植結果にも影響を及ぼす可能性があります。一般的に脂肪移植を検討される場合は、該当部位のヒアルロン酸を溶解酵素(ヒアルロニダーゼ)で分解し、十分な期間をおいてから移植するという手順を取ることが多いです。正確な手順とタイミングについては、診察にてご確認いただくことが必要です。

Q 3つの施術の中で、最も自然な仕上がりが期待できるのはどれですか?

「自然な仕上がり」は施術の種類よりも、いかに正確に診断し、いかに適切な量を使用するかにかかっています。ボトックスも過剰になれば表情が硬く見えますし、フィラーも過剰になれば不自然な腫れぼったさが出てしまいます。脂肪移植も、定着後に顔が大きく見えるといった問題が生じることがあります。どの施術であっても「控えめに行うこと」が自然な仕上がりの基本であり、その判断を医師が的確に行えるかどうかが最も重要なポイントです。

セロン皮膚科 医療スタッフカウンセリング写真
セロン皮膚科では、カウンセリングと診断のプロセスにおいて、お一人おひとりの顔の構造と改善の方向性を丁寧に確認しています。

どの施術が自分のお悩みに合っているか、
実際に確認してみてください

ボトックス・フィラー・脂肪移植のうち、どれがご自身の顔の老化に適しているかは、実際に拝見してみないとわかりません。セロン皮膚科の姜承勳(カン・スンフン)代表院長が1対1でご確認いたします。

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