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No. 57号 2026年8月1日

ウルセラ・サーマジ・スレッドリフティング
自分の顔に合ったリフティングは、それぞれ違います

3つのリフティング施術は、作用する深さも、目的も、ダウンタイムもそれぞれ異なります。
お肌の状態やたるみの種類をまず正しく把握することが、理想の結果への近道です。

リフティング施術、なぜ選ぶのが難しいのでしょうか?

ウルセラ・サーマジ・スレッドリフティング、自分の顔に合ったリフティングは別にあります

皮膚科のカウンセリングにいらっしゃる患者様の中には、ウルセラ、サーマジ、スレッドリフティングという名前をすでにご存知の方が多くいらっしゃいます。調べてみたものの情報が多すぎてかえって混乱してしまった、とおっしゃる方も少なくありません。実際、この3つの施術は名前も似ていて「リフティング」というカテゴリーにまとめられることが多いのですが、作用のメカニズムとアプローチする層がまったく異なります。

たとえば、ウルセラとサーマジは熱エネルギーを利用した非侵襲的な施術です。一方、スレッドリフティングは皮膚の下に糸を挿入する施術で、物理的な構造変化をもたらします。「たるみが気になる」という同じお悩みでも、たるみの深さ・肌の弾力の程度・脂肪の分布によって最適な選択が異なるのは、そのためです。

何より大切なのは、どれか一つが絶対的に優れているわけではないという点です。今の自分の肌の状態を正確に把握すること、それがリフティング選びの第一歩になります。

SMAS ウルセラが到達する筋膜層 — 皮膚最深部の構造的支持組織
真皮層 サーマジが主にアプローチするコラーゲンが密集した領域
皮下層 スレッドリフティングの糸が挿入される位置 — 即効性のある引き上げ効果

ウルセラ・サーマジ・スレッドリフト、それぞれどう違うの?

3つの施術の違いを理解するには、「どこに、どんな方法でエネルギーを届けるか」をまず知っておく必要があります。作用する深さとエネルギーの種類が異なるため、得られる結果の性質も自然と変わってくるんですよ。

超音波エネルギー

ウルセラ (Ulthera)

集束超音波(HIFU)を使って、皮膚の奥4.5mmまでエネルギーを届けます。SMAS(浅在性筋膜系)まで刺激し、筋膜層そのものの収縮とコラーゲン再生を促す仕組みです。効果はゆっくり現れ(通常3〜6ヶ月)、持続期間も比較的長いのが特徴です。

深さ4.5mm 筋膜収縮 コラーゲン再生 施術中の痛みあり
高周波エネルギー

サーマジ (Thermage)

高周波(RF)エネルギーを使って、主に真皮層のコラーゲンを刺激し、リモデリングを促します。肌全体のキメや弾力を整えることに優れており、ウルセラと比べて痛みが少ない点も魅力です。セロン皮膚科ではFLXアップグレード版を導入しています。

真皮層中心 コラーゲンリモデリング 肌キメ改善 痛みが少ない
物理的挙上

スレッドリフト (Thread Lift)

溶ける糸(PDO/PCL/PLLAなど)を皮下層に挿入し、物理的に皮膚を引き上げる方法です。施術直後から変化を実感できますが、糸の種類や挿入の方向によって結果が大きく異なります。熟練した施術者のデザインセンスが仕上がりを左右します。

即時リフトアップ 皮下層への挿入 糸による再生効果 施術者の技術依存度が高い
項目 ウルセラ サーマジ スレッドリフト
エネルギーの種類 集束超音波(HIFU) 高周波(RF) 物理的な糸の挿入
作用深度 1.5 / 3.0 / 4.5mm(SMAS) 主に真皮(1〜4mm) 皮下脂肪層
効果の現れ方 緩やか(3〜6ヶ月) 緩やか(2〜6ヶ月) 即効性(施術直後)
持続期間 約12〜18ヶ月 約12〜18ヶ月 6〜18ヶ月(糸の種類による)
ダウンタイム ほぼなし ほぼなし 3〜7日間の腫れ・内出血の可能性あり
主なメリット 筋膜リフティング、フェイスライン改善 弾力・肌キメの改善 即時的なフェイスラインの引き上げ
注意が必要な場合 皮膚が薄く脂肪が少ないと痛みが強くなりやすい 中程度以上のたるみへの単独使用には限界あり 表情の不自然さのリスク、再施術が難しい場合あり

自分の肌状態に合わせた選び方ガイド

リフティング施術を選ぶ際によくある失敗は、「流行っている施術」や「知人に勧められた施術」を基準にしてしまうことです。大切なのは、今の自分の肌のたるみの深さと原因です。以下の基準を参考にすると、自分の状態により適した施術が見えてくるはずですよ。

たるみの状態別チェックポイント — どの層からたるみが始まっていますか?

1
弾力が落ちはじめた30代半ば〜40代前半

まだ目立ったたるみよりも、肌のキメが粗くなり、頬の下あたりが少し下がってきた感じがする方には、サーマジが最初の選択肢になりえます。真皮層のコラーゲンを刺激して弾力の土台を取り戻すのに効果的です。痛みが比較的少なくダウンタイムもないため、日常生活への影響を最小限に抑えたい方にも安心して選んでいただけます。

2
フェイスラインが崩れはじめた40代

頬の肉が下に流れ、ほうれい線が深くなり、フェイスラインがぼんやりしてきた方には、SMAS層にまでアプローチできるウルセラがより効果的です。筋膜層そのものを刺激するため、構造的なリフティング効果が期待でき、効果も長期にわたって持続しやすいのが特徴です。ただし、皮膚が薄い方や脂肪量が少ない方は施術中に不快感が強くなることもあるため、事前カウンセリングが重要です。

3
目に見えるたるみがあり、すぐに変化を実感したい方

大切なイベントが控えていたり、目に見える変化をすぐに感じたい方には、スレッドリフティングを検討されてもよいでしょう。施術直後からフェイスラインの変化が現れ、特に中顔面のリフトアップやフェイスラインの引き締め効果が即座に実感できます。ただし自然な仕上がりのためには、糸の種類・本数・方向の設計が非常に重要で、施術者の経験が結果に直接影響します。

4
単独施術では効果が物足りない50代以上

皮膚が薄くなり、複数の層で同時に老化が進んでいる場合、単独の施術だけでは十分な効果を得にくいことがあります。サーマジで表面の弾力を整えながらウルセラで筋膜層にアプローチする組み合わせ、あるいはリフティング施術と再生医療ベースの施術を組み合わせる戦略がより効果的なケースも多いです。

「リフティング施術は『どの施術が優れているか』という問題ではありません。今この患者様の肌がどの層で、どのように老化しているかをまず把握し、それに合った施術を選ぶことが中心となる考え方です。」

— セロン皮膚科 カン・スンフン 院長

スレッドリフティング、副作用の心配はどう考えればいい?

スレッドリフティングを検索すると、副作用に関する情報がたくさん出てきます。不自然な引きつり感、糸が触れる感覚、凹凸のある仕上がりなどが代表的な事例です。こうした結果が生じる原因は、主に次の2つにあります。

糸の種類と設計の問題

PDOモノ糸、スパイラル糸、バーブ(トゲ)付き糸など、糸の種類によってリフトアップ力や持続力が異なります。同じ糸でも、挿入方向や本数、固定位置が違えば結果はまったく変わることも。「何本入れるか」ではなく、顔の解剖学的構造に合わせた方向設計こそが、仕上がりを左右するのです。

施術者の経験と技術力

スレッドリフティングは、エネルギーベースの施術と比べて施術者の技術への依存度がはるかに高い施術です。直接皮膚に触れるため、解剖学的な知識と手の感覚の両方が求められます。特に再施術が必要な場合は、以前の糸の位置や状態を把握したうえでアプローチする必要があるため、経験豊富な医師による診断がとても重要です。

過度なリフトアップへの欲

一度に大きく引き上げようとすることが、かえって不自然な仕上がりの原因になります。スレッドリフティングは、少しずつ自然に引き上げるほうがより良い結果につながります。期待値を現実的に設定し、必要であれば補完的な施術を組み合わせる戦略がより賢明です。

施術後のケア不足

挿入した糸が定着する前に過度なマッサージや圧迫が加わると、糸の位置がずれてしまうことがあります。施術後1〜2週間は激しい運動やサウナ、フェイシャルマッサージなどを避けることが、仕上がりを守るうえでとても大切です。

セロン皮膚科では、スレッドリフティングのカウンセリングの際、単に施術の説明をするだけでなく、現在のたるみのパターンや皮膚の厚み、過去の施術歴などを総合的に確認し、スレッドリフティングが本当に適切な選択かどうかをまず判断します。スレッドリフティングが最善ではないと判断した場合は、率直に別の方向性をご提案することがセロンのスタンスです。

組み合わせ戦略 — 1つより2つの方が効果的な場合

実際の臨床では、単一の施術だけで理想の結果を得ることが難しい方も少なくありません。特に40代半ば以降は、肌の表面・真皮・筋膜・皮下脂肪が同時に変化するため、層ごとにアプローチする組み合わせ戦略がより効果的です。

セロン皮膚科のリフティング組み合わせシナリオ例

A
ウルセラ+サーマジの組み合わせ

ウルセラでSMAS筋膜層を刺激して構造的な引き上げ効果を生み出し、サーマジで真皮のコラーゲンをしっかり整えて弾力をプラスする組み合わせです。深い層と浅い層を同時にアプローチすることで、より自然で立体的な仕上がりが期待できます。40〜50代の患者様に最もよく選ばれる組み合わせの一つです。

B
スレッドリフティング+サーマジの組み合わせ

スレッドリフティングで即時的なフェイスラインの引き上げを実現した後、サーマジで肌表面の弾力を補強する方法です。スレッドリフティング後に生じることのある表面の凹凸を、サーマジの高周波がある程度なめらかに整えてくれるシナジー効果も期待できます。

C
リフティング+再生医療の組み合わせ

セロン皮膚科は先端再生医療指定病院として、エクソソーム・リジュランなど再生医療に基づく施術を取り揃えています。リフティング施術で輪郭を整えた後、再生医療施術で肌本来の回復力を高めることで、施術効果をより長く持続させることが期待できます。

清潭 先端再生医療指定病院
カン・スンフン代表院長による直接診療
エクソソーム・リジュランの再生医療ラインナップ
国内・海外の患者様に一貫した診療基準

施術前に必ず確認しておきたいこと

どのリフティング施術を選ぶにしても、決定前に確認しておくべきポイントがあります。施術そのものがどれほど優れていても、今の自分の状態に合っていなかったり、十分な準備ができていない状態で受けると、期待していた結果と異なる場合があります。

皮膚の厚みと脂肪量の確認

皮膚が薄く脂肪がほとんどない状態でウルセラを受けると、痛みが強く出たり効果が限定的になったりすることがあります。反対に、皮下脂肪が厚い場合は糸リフティングの効果が短期間にとどまる可能性があります。皮膚科専門医による触診と視診を事前に受けることが大切です。

過去の施術歴の共有

以前にフィラー、糸、脂肪移植、エネルギーベースの施術を受けたことがある場合は、必ず医療スタッフにお伝えください。特に糸リフティングの再施術では、以前に入れた糸の状態が新たな施術の方向性に影響を与えることがあります。

期待値を現実的に調整する

リフティング施術は、外科的手術とは効果の度合いが異なります。「メスを使わずに10歳若返る」ほどの変化を期待すると、どの施術を受けても満足感を得るのは難しくなります。現在の老化の状態から自然に若々しく戻ることを目指し、期待値を適切に設定することが、より良い結果につながります。

生活リズムとダウンタイムの考慮

ウルセラやサーマジは施術直後から日常生活に戻れますが、糸リフティングは3〜7日程度、腫れや違和感が生じる場合があります。大切なご予定がある時期や、ケアに充てる時間が十分に取れない場合は、施術のタイミングを調整されることをおすすめします。

よくあるご質問

Q ウルセラとサーマジ、同じ日に一緒に受けることはできますか?
「ウルセラ+サーマジ」の併用施術についてのお問い合わせをよくいただきます。この2つの施術は作用する深さが異なるため、同日に併せて行うケースもございます。ただし、お肌の状態やたるみの程度、熱への感受性によって、同日に行うのが適切かどうかは異なります。この点は必ずカウンセリングを通じてご判断されることをおすすめします。
Q スレッドリフティング後の仕上がりが不自然な場合、元に戻すことはできますか?
挿入された糸は、時間の経過とともに体内に吸収されます(PDOは約6ヶ月、PCLはそれより長い期間かかります)。吸収される前に不自然さを感じた場合、糸の位置によっては一部調整が可能なこともありますが、すべてのケースで修正が容易なわけではありません。最初の施術で慎重にデザインすることが最も大切です。すでに気になる症状がある場合は、そのままにせず、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。
Q 30代ですが、リフティング施術は必要でしょうか?
30代のリフティングは「必要かどうか」というよりも、「予防的な観点からどれだけ意味があるか」という視点でお考えいただくのが適切です。弾力が低下しはじめる30代半ば以降は、サーマジのように真皮のコラーゲン生成を促す施術が、将来のたるみを遅らせる効果として期待できます。ただし、過度な施術よりも、現在のお肌の状態に合わせた最小限のアプローチが、より賢明な選択といえます。
Q リフティング施術の効果がまったく感じられないこともありますか?
はい、そのようなケースもございます。最もよくある原因は、現在のお肌の状態に対して施術が適していなかった場合や、エネルギー設定が弱すぎた場合です。また、ウルセラ・サーマジの効果は徐々に現れるものですので、施術直後に変化を感じられなくても、効果がないというわけではありません。一方、効果が十分に現れるはずの時期(施術後3〜6ヶ月)になっても変化が見られない場合は、施術方法や強度を見直す必要があります。
Q セロン皮膚科では、どのようなリフティングカウンセリングを受けられますか?
セロン皮膚科では、特定の施術を一方的にご提案するのではなく、カン・スンフン代表院長が直接お肌の状態を確認し、たるみの層とパターンを丁寧に分析した上で、最も適した方向性をご提案しています。ウルセラ、サーマジ、スレッドリフティングの単独施術や組み合わせ、再生医療をベースとした補完的な施術まで、さまざまな選択肢を一緒に検討しながら決定していきます。海外からお越しの患者様も、同じ診療基準でカウンセリングを承っております。
セロン皮膚科 医療スタッフによるカウンセリング写真
セロン皮膚科では、カウンセリングと診断のプロセスを通じて、お一人おひとりの顔の構造や回復の方向性を丁寧に確認しています。

自分の顔に合ったリフティングを、まずはご相談ください

ウルセラ・サーマジ・スレッドリフティングのどれが自分に向いているか、一人では判断しにくいですよね。セロン皮膚科では、今の肌の状態からいっしょに確認していきます。カン・スンフン院長が直接分析し、最適な方向性をご提案します。

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