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No. 54号 2026年7月29日
Regenerative Medicine · PRP Filler

PRPフィラー、どんな方に向いている施術ですか?
自己血再生医療・適応ガイド

ご自身の血液から採取した成分でボリュームを補いながら肌の再生を促すPRPフィラー — どんな方に効果的で、どんな場合は慎重に検討すべきなのか、セロン皮膚科の再生医療専門医の視点からわかりやすくご説明します。

PRPフィラーとは? — 自己血を用いた再生医療の仕組み

PRPフィラー、どんな方に向いている施術ですか? — 自己血再生医療の適応ガイド

PRP(Platelet-Rich Plasma=多血小板血漿)は、患者様ご自身の血液を遠心分離して血小板濃度を高めた血漿成分です。この血小板にはTGF-β・PDGF・VEGF・EGFなど多様な成長因子が凝縮されており、組織の再生やコラーゲン合成を促進する働きがあると知られていますよ。

PRPを単独で注射する方法はすでにさまざまな医学分野で活用されてきましたが、美容皮膚の領域では「フィラー」のようなボリューム感を与えながら、同時に再生効果も期待できる施術として発展したのがPRPフィラーです。ヒアルロン酸フィラーがボリュームを補う「構造材」として機能するのに対し、PRPは肌本来の回復メカニズムを活性化させる「生物学的な再生シグナル」として働く点が、アプローチとして大きく異なりますよね。

セロン皮膚科は厚生労働省に相当する保健福祉部が指定した先端再生医療指定病院として、幹細胞・エクソソーム・自己血などの再生医療を基盤とした施術全般にわたり、体系的なプロトコルで運営しています。PRPフィラーもこの再生医療のラインナップの中で、患者様お一人おひとりの肌状態と目標に合わせて設計されますよ。

100%
自己血を使用 —
拒絶反応の心配なし
2〜5倍
遠心分離後の
血小板濃縮倍率(一般的な範囲)
30分
採血から施術完了まで
の目安時間
複合
複数の成長因子が同時に作用 —
単一成分フィラーとの違い

ヒアルロン酸フィラー vs PRPフィラー — 何が違うの?

ヒアルロン酸フィラー
  • 即時的なボリュームアップ効果
  • 施術当日に結果を確認できます
  • 部位ごとに細かな形の調整が可能
  • 持続期間は6ヶ月〜2年(製剤・部位により異なります)
  • アレルギーや結節などの異物反応が生じる可能性があります(低いですが、ゼロではありません)
  • 体外由来の物質を注入します
PRPフィラー(自己血)
  • ボリューム効果と再生効果を同時に期待できます
  • 効果は徐々に現れます(数週間単位)
  • 組織そのものの質を改善する方向に働きます
  • 自己組織を使用するため、拒絶反応の心配がありません
  • 自然な質感の改善に適しています
  • 皮膚本来の回復力を活かします

PRPフィラーが効果的なケース — どのような方に向いているの?

PRPフィラーは「すべての方に同じように効果がある施術」ではありません。お肌の状態や求める結果、健康状態によって、適している方とそうでない方がいます。以下のケースを参考に、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。

異物反応が心配な方
ヒアルロン酸フィラーやコラーゲンフィラーでアレルギー反応・むくみ・結節を経験されたことがある方には、自己血液を用いたPRPフィラーが一つの選択肢になります。ご自身の血液から抽出した成分を使うため、拒絶反応が起きにくい仕組みです。
肌のハリ低下+浅いボリューム不足
30代後半〜50代にかけてお肌のハリが失われ、浅い層のボリューム感が減ってきた方には、PRPがコラーゲン・エラスチンの生成を促し、肌本来の厚みとハリを取り戻すサポートをしてくれます。
自然な仕上がりを希望される方
フィラー施術後に「なんとなく不自然」「盛りすぎた感じ」が気になる方には、PRPが向いているかもしれません。肌の内側から自然な再生プロセスで効果があらわれるため、急激な形の変化ではなく、肌のキメや透明感がじっくりと回復していく仕上がりです。
肌の再生力・回復力を高めたい方
単にボリュームを補うのではなく、肌本来の回復力を高め、健やかな状態をキープしたい方に適しています。特にエクソソームやスキンブースターなど再生医療系メニューと組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
他の施術後の回復・補完が必要な方
レーザー施術・脂肪移植・ピーリングなどの後に、肌の再生を促したり結果を補完する目的でPRPを併用するケースもあります。この場合は施術後の回復段階での適用が可能かどうか、必ず医師にご相談ください。
軽度の目の下のくぼみ/浅いシワ
深いボリューム不足というよりも、浅い層の組織萎縮・目の下の薄い肌の改善・小ジワの緩和を目的としてPRPを選ばれる方が多いです。ただし、深い目の下の脂肪パッドのくぼみには、他の施術(脂肪移植など)のほうが適している場合があります。

PRPフィラーの施術の流れ — 採血から完了まで

1
カウンセリング・肌状態の評価
肌の状態や希望する仕上がり、健康状態(血小板数値・服用中のお薬など)を確認します。PRPは、血小板の機能に影響を与えるお薬(抗血小板薬・非ステロイド性抗炎症薬など)を服用中の場合、施術をお受けいただけないことがあります。カウンセリングの際に、正確にお伝えいただくことが大切です。
2
採血(通常20〜40mL)
一般的な採血と同じ方法で、肘の内側の静脈から血液を採取します。採血量は施術部位や範囲によって異なります。採血自体は数分で完了します。
3
遠心分離 — 血小板の濃縮
採取した血液を遠心分離機にかけ、回転速度と時間を調整することで血小板が濃縮された血漿層を分離します。この工程で赤血球・白血球・血小板希薄血漿がそれぞれ分かれ、血小板が豊富な血漿(PRP)だけを選択的に抽出します。
4
麻酔クリームの塗布 / 局所麻酔
注射時の痛みを最小限に抑えるため、麻酔クリームを塗布するか、必要に応じて局所麻酔を行います。部位や患者様の痛みへの感受性によって方法が異なります。
5
PRPの注入 — カニューレまたはニードル
分離したPRPを、カニューレ(blunt-tipped cannula)または極細ニードルを用いて目的部位に丁寧に注入します。カニューレを使用すると血管損傷のリスクが低減するため、安全性の面で優れています。注入方法や層の深さは部位ごとに異なる設計で行います。
6
施術後のケアについて
施術当日は洗顔・メイク・激しい運動はお控えください。注射部位に軽い内出血や腫れが生じることがありますが、ほとんどの場合、数日以内に改善します。効果は数週間かけて徐々に現れ、通常2〜3回のシリーズ施術をご提案することが多いです。

PRPフィラー、このような場合は慎重に

自己血由来という特性上、拒絶反応のリスクが低いことは確かですが、すべての方に一律にお勧めできる施術ではありません。以下の状況に当てはまる方は、事前カウンセリングで必ず十分にご相談ください。

血小板機能異常 / 血液凝固障害
血小板減少症、血友病、その他の血液凝固に関する疾患がある場合、PRPの採取・注入いずれも安全性が変わる可能性があります。内科の主治医との連携診療が必要です。
抗血小板薬 / 抗凝固薬を服用中
アスピリン、ワーファリン、クロピドグレルなどを服用中の場合、血小板の活性化能力に影響を与える可能性があります。薬の変更については、処方医にまず相談してください。
活動性の感染・炎症部位
施術予定部位に皮膚感染やニキビの炎症性病変が活発な状態の場合、施術時期を調整する必要があります。炎症が落ち着いてから行うことが安全です。
著しいボリューム低下 / 構造的なたるみ
PRPだけでは改善が難しい深いボリューム不足や構造的なたるみには、脂肪移植・スレッドリフティング・フィラーなど他の施術の方が適している場合があります。最適な施術の選択はカウンセリングで決定します。
妊娠中 / 授乳中
妊娠・授乳期間中は、PRPを含むほとんどの皮膚科施術はお勧めしておりません。出産後、十分な回復期間を経てからカウンセリングにお越しください。
即時のボリュームアップを希望される場合
PRPの効果は徐々に現れます。大切なイベントや撮影が近く「すぐに目に見える変化」をご希望の場合は、ヒアルロン酸フィラーなど即効性のある施術の方が適しているかもしれません。

「PRPフィラーは、『不自然な仕上がりが怖い』という方にとっての選択肢のひとつです。ご自身の血液から抽出した成分ですので拒絶反応を心配する必要がなく、効果がゆっくりと、自然な形で現れるのが特徴です。ただ、どの方に向いているか、またどの方には別の方法がより適しているか——その判断のために、まず正確なカウンセリングが大切です。」

カン・スンフン 代表院長 · セロン皮膚科(清潭 先端再生医療指定病院)

セロン皮膚科のPRPアプローチ — 再生医療専門病院として

セロン皮膚科は、保健福祉部指定の先端再生医療指定病院です。この名称は、一定の要件を満たした医療機関のみが取得できる公式認定であり、単なるマーケティング上の表現ではありません。再生医療施術において、安全基準と医療品質の両面を備えた環境で診療を行っています。

セロン皮膚科の再生医療ラインナップには、PRPのほかにも血液幹細胞・エクソソーム・リジュランなど、多彩な成分が揃っています。PRPフィラーはそのラインナップのひとつであり、患者様の肌状態や目標に応じて、単独または併用プロトコルとして設計されます。カン・スンフン代表院長が診療と施術を直接担当し、海外からいらっしゃる患者様も同じ診療基準でケアを受けていただけます。

PRP単独プロトコル
肌の再生・浅めのボリューム改善・キメの回復を主な目的とする場合に適しています。2〜3回のシリーズで計画することが多く、セッションの間隔は4〜6週間程度を目安に設計します。
複合再生プロトコル
PRP+エクソソーム、PRP+スキンブースター、PRP+レーザーなどの併用設計。肌の状態と目標に応じて組み合わせが異なり、カウンセリングにてオーダーメイドで設計いたします。

よくあるご質問 — PRPフィラーについての疑問を解決

Q. PRPフィラーは本当に拒絶反応が出ないのですか?
ご自身の血液から抽出した成分を使用するため、外来物質による移植拒絶反応が起こりにくい仕組みになっています。ただし、注射行為そのものによる内出血・腫れ・注射部位の違和感は、自己血を用いた施術でも生じることがあります。「100%反応なし」という表現は医学的に正確ではありませんので、施術前に医療スタッフと十分にご相談ください。
Q. 効果が現れるまでどのくらいかかりますか?
ヒアルロン酸フィラーのように即座にボリュームが補われる仕組みとは異なります。PRPの成長因子が皮膚組織に作用し、コラーゲン合成が促進されるには一定の時間が必要です。一般的に施術後3〜4週間頃から肌のキメや質感の変化を実感される方が多く、2〜3回のシリーズ施術後に累積効果として変化が確認されるケースも少なくありません。個人差が大きいため、担当医師の説明を参考にしてください。
Q. PRPフィラーとヒアルロン酸フィラーを同時に受けても大丈夫ですか?
併用できる場合があります。たとえば、深いボリューム補填はヒアルロン酸フィラーで、肌の再生や質感改善はPRPで、というように役割を分けて設計する複合プロトコルを活用することもあります。施術の順序や間隔は医療スタッフが判断します。ご自身の判断で2つの施術を同時に行うことはお勧めできません。
Q. 施術後、日常生活はすぐに送れますか?
当日の洗顔・濃いめのメイク・激しい運動はお控えいただくことをお勧めします。注射部位に内出血や軽い腫れが生じることがありますが、多くの場合3〜5日以内に回復します。通常のお仕事は当日または翌日から再開できる方がほとんどですが、個人の体質や反応によって異なる場合があります。
Q. 年齢が高いほどPRPの効果は下がりますか?
加齢とともに血小板の成長因子の活性度や皮膚細胞の反応性が変化することは、考慮すべき要素のひとつです。しかし、年齢そのものがPRP施術の絶対的な禁忌となるわけではありません。むしろ、再生力が低下した肌を刺激する目的で活用されるケースもあります。患者様全体の健康状態と肌の状態を総合的に判断した上で、医師が適切にご案内いたします。
セロン皮膚科 医療スタッフによるカウンセリング写真
セロン皮膚科では、カウンセリング・診断のプロセスを通じて、お一人おひとりの顔の構造と回復の方向性をともに確認しています。

PRPフィラーが自分に合っているか気になる方へ

自己血液を用いた再生医療が初めての方へ — 部位・肌の状態・健康状態を総合的に確認するカウンセリングからご案内しております。
セロン皮膚科の姜承勲(カン・スンフン)代表院長が、直接お一人おひとりのケースをご確認いたします。

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