脂肪吸引後の皮膚のたるみ・凸凹、
なぜ起きるのか、どう防ぐのか
「脂肪を取ると皮膚がたるむ」というのは本当なのか、そして最新技術がこの問題にどうアプローチしているのか、科学的に解説していきます。
「脂肪吸引=皮膚のたるみ」という誤解が生まれた理由

脂肪吸引を検討されている方が最もよく検索するキーワードのひとつが、「皮膚のたるみ」と「凹凸」です。インターネットの口コミでも見かける事例ですし、漠然とした不安から施術をためらう主な理由にもなっていますよね。ただ、この副作用がなぜ起きるのかを正しく理解すると、すべての脂肪吸引が同じリスクを持つわけではないことがわかってきます。
初期の脂肪吸引は、カニューレと呼ばれる細い管を組織の中に挿入し、脂肪を物理的に削り取る方法でした。この過程で、皮膚の内側を支えている線維性の隔壁、すなわち線維中隔(fibrous septa)が不均一に損傷するケースが多くみられました。線維中隔は皮膚と筋肉の間をつなぐ支持構造のような役割を担っており、これが部分的に断裂したり不均等に引っ張られたりすることで、表面に凹凸が生じるのです。
皮膚のたるみは、少し異なる原因で起こります。脂肪層が急激に減少すると、その上を覆っていた皮膚が収縮する時間を持てず、弛んだ状態のまま残ってしまうことがあります。特に皮膚の弾力がすでに低下している場合、この回復力はさらに落ちてしまいます。年齢・施術部位・脂肪の除去量、これらすべてが影響する要素です。
凹凸の原因
線維中隔の不均一な損傷。脂肪が均等に除去されず特定の層に偏ると、表面に凹凸が生じます。
皮膚のたるみの原因
脂肪量の減少後、皮膚の収縮力が追いつかないこと。もともとの皮膚弾力と除去量のバランスが重要なポイントです。
技術の違いが結果を変えます
脂肪をどのような方法で分離し、どの層までアプローチするかによって、組織へのダメージの様相はまったく異なります。
VASER超音波が従来の方式と根本的に異なる点
VASER(Vibration Amplification of Sound Energy at Resonance)は、超音波エネルギーを使って脂肪細胞をまず液化させてから吸引する方法です。この一文が重要な理由は、「どのように脂肪を分離するか」が周囲組織の保護に直接つながるからなんです。
脂肪細胞と周囲の結合組織(血管・神経・線維中隔)は、それぞれ異なる音響インピーダンス(acoustic impedance)を持っています。VASERの超音波エネルギーはこの違いを利用して、脂肪細胞だけを選択的に共鳴・分解します。わかりやすく言うと、脂肪細胞は振動させて分離しながら、周囲の支持構造はできる限りそのまま残す、ということですね。
「従来の物理的な脂肪吸引では、カニューレが脂肪層を削りながら通過する際に結合組織も一緒にダメージを受けることが多いです。VASERはエネルギーが脂肪細胞に優先的に作用するため、組織の選択性がはるかに高く、それが仕上がりの精度の差につながります。」
— セロン皮膚科 医療スタッフによる説明よりもうひとつ重要なポイントがあります。VASERの超音波エネルギーが組織に伝わる際に生じる微細な熱効果が、皮膚真皮層のコラーゲンリモデリングを促進する可能性があるということです。つまり、脂肪を除去しながら同時に皮膚の引き締めを促すメカニズムが備わっているんですね。これが、従来の吸引方式と比べて皮膚のたるみリスクを低減できる主な原理のひとつです。
従来の物理的脂肪吸引
- カニューレが組織を物理的に破壊しながら移動
- 線維中隔・血管・神経への非選択的なダメージが生じる可能性
- 不均一な除去による表面の凹凸リスク
- 皮膚収縮を促進するメカニズムがない
- 内出血・むくみの回復期間が比較的長くなる場合がある
VASER超音波脂肪吸引
- 超音波で脂肪細胞を選択的に液化してから吸引
- 線維中隔・血管を温存できる可能性が高い
- 均一な層別除去により表面の仕上がり精度が向上
- 微細な熱効果で真皮コラーゲンのリモデリングを促進
- Hi-Def腹筋形成など、精密な彫刻的施術が可能
皮膚のたるみと凹凸を抑える三つの重要な要素
技術だけがすべてではありません。同じVASER機器を使用しても、結果には差が生まれることがあります。施術者の経験、術前の評価、そしてアフターケアの三つが揃って初めて、理想の結果に近づくことができます。
結果を左右する三つの柱
層ごとの精密なアプローチ — 施術者の技術と経験
脂肪層は深層(deep fat)と浅層(superficial fat)に分かれています。浅層をどの程度残すかが、皮膚の凹凸に直接影響します。経験豊富な施術者は、厚みや部位に応じて層ごとのアプローチを使い分け、均一な脂肪層の厚みを保ちます。この判断こそが、自然な仕上がりを生み出す最も重要な要素です。
術前の皮膚弾力評価
皮膚の弾力が低い状態で過剰に脂肪を除去すると、皮膚の収縮が追いつかなくなります。皮膚の状態、年齢、部位ごとの皮膚の厚みを事前に評価し、除去量と期待できる結果を現実的に設定するプロセスが欠かせません。「とにかく多く取り除く」ことを目標にしてはいけません。
アフターケア — 圧迫と組織再生のサポート
術後の圧迫ウェアの着用は、単なるむくみ対策ではありません。脂肪が除去されたスペースが均一に癒着するよう促す、重要なプロセスです。圧迫が不均一であったり期間が不十分だったりすると、癒着にムラが生じて凹凸の原因になることがあります。セロン皮膚科では、再生医療を基盤とした施術を組み合わせることで、組織の回復をサポートするアプローチも取り入れています。
セロン皮膚科がVASER脂肪吸引に向き合う姿勢
セロン皮膚科は、保健福祉部指定・清潭 先端再生医療指定病院として、脂肪吸引を単なる除去施術としてではなく、ボディコンタリング(body contouring)の観点からアプローチしています。VASER Hi-Def 腹筋形成のような立体的な輪郭形成が可能なのも、超音波ベースの精密分解技術と層別彫刻の概念を組み合わせているからです。
カン・スンフン代表院長が診察と施術を直接担当する体制をとっています。カウンセリングから施術、アフターケアまで、同じ医療スタッフが一貫した基準で対応することが、セロンが大切にしている方針です。海外からお越しの患者様にも同じ診療水準を提供できるよう、コミュニケーション体制も整えています。
セロン皮膚科では、脂肪吸引後に組織の再生をサポートする再生医療ベースの施術(エクソソーム・リジュラン系など)を併用するケースもございます。脂肪除去後の皮膚のハリを補い、組織の回復スピードを高める補助的な役割が期待できます。ただし、個人の皮膚状態や施術プランによって異なるため、カウンセリングにてご確認いただくのが最も確実です。
(deep / mid / superficial)
直接施術の方針
アプローチ
回復サポート体制
よくあるご質問 — 脂肪吸引後の皮膚のたるみと凸凹
Q 脂肪吸引後は必ず皮膚がたるんでしまうのでしょうか?
必ずしもそうとは限りません。皮膚のたるみが生じるかどうかは、施術前の皮膚の弾力状態、除去する脂肪の量、施術部位、そして使用する技術によって大きく異なります。十分な弾力が保たれた状態で適切な量を丁寧に除去し、圧迫管理をしっかり行えば、皮膚が自然に収縮するケースも多くあります。ただし、皮膚の弾力が大きく低下している場合は、施術前のカウンセリングで期待できる結果を現実的に確認しておくことが大切です。
Q 凸凹した仕上がりになってしまった場合、改善は可能ですか?
程度によりますが、多くの場合は改善が可能です。施術直後に生じる凸凹は、浮腫みや癒着の過程で一時的に現れることが多く、3〜6ヶ月ほど様子を見ると自然に落ち着いてくるケースもあります。それでも目立つ凸凹が残る場合は、脂肪の補充やリタッチなどの追加施術でバランスを整える方法を検討することができますし、再生医療をベースにしたスキンケアを併用することもあります。まずは十分な回復期間を待った上で、専門医にご相談されることをおすすめします。
Q VASER脂肪吸引は通常の脂肪吸引より痛みが少なく、回復も早いのですか?
個人差があり一概には比較できませんが、超音波で脂肪をあらかじめ乳化させるため、カニューレを動かす際に組織へかかる摩擦や物理的な負担が軽減されるのは確かです。そのため出血量や組織へのダメージが比較的少なく、浮腫みや内出血が早く引くケースが多いといわれています。ただし、回復期間は除去量・部位・個人の体質によって異なります。
Q 脂肪吸引後、圧迫ガードルはどのくらいの期間着用すればよいですか?
一般的には4〜8週間の着用を推奨するケースが多いです。施術後の最初の2週間は特に重要な時期で、この期間中に均一な圧迫を維持することで、癒着がバランスよく形成されます。着用期間や方法については担当医の指示に従うことが最も大切で、ご自身の判断で早めに外したり断続的に着用したりすると、仕上がりに影響が出ることがあります。
Q 皮膚の弾力が低い場合でも、脂肪吸引を受けることはできますか?
弾力が低いからといって、脂肪吸引が受けられないわけではありません。ただし、期待できる結果の範囲が変わってくるため、除去量の調整はより慎重に行う必要があります。皮膚の弾力状態に合わせて施術プランを立て、必要に応じて弾力を補う施術を組み合わせるかたちで対応します。まずはカウンセリングで現在の状態を確認するところから始めましょう。
脂肪吸引の結果が気になる方へ
まずは正しく知ることから始めましょう
皮膚のたるみや凹凸が気になる方は、セロン皮膚科の姜承訓(カン・スンフン)代表院長に直接ご相談ください。脂肪吸引の仕組みから、お一人おひとりの状態に合わせたアプローチまで、丁寧にご案内いたします。
LINEでご相談・お問い合わせ清潭 セロン皮膚科 · 先端再生医療指定病院

